フリーダイヤル 0120-700-623

営業時間 8:00-18:00 不定休

無料調査・お見積り24時間受付中

メールフォーム

無料調査・お見積り

24時間受付中

LINEでもっと気軽に!

お気軽に相談LINE登録

LINE登録

横浜市の外壁塗装はテクアート Youtube

スタッフブログ

Blog

DIYで大丈夫?横浜で検証する防水工事の限界とプロ施工の違い

2025/09/06

DIYで大丈夫?横浜で検証する防水工事の限界とプロ施工の違い

ホームセンターで手軽に防水材が購入できる現在、「自分でもできそう」と感じる方は少なくありません。特にベランダの小さな亀裂や雨漏り箇所を見つけたとき、まずはDIYで対処したいというニーズは自然です。しかし、横浜という地域特性を踏まえると、DIY防水は本当に有効と言えるでしょうか。

株式会社テクアートでは、横浜市旭区・青葉区・緑区を中心に多くの防水工事を手がけてきました。その経験から見えてきたのは、DIY防水とプロ施工の間にある技術・品質・保証の大きな差と、横浜特有の環境が建物に与える負荷です。

本記事では、DIYの現実的な限界とプロ施工の具体的な優位性を、横浜の環境条件の文脈でわかりやすく整理します。正しい判断基準を持って、大切な建物を守る最適な選択を見つけましょう。

 

1. 横浜の環境が防水工事に与える影響

 

沿岸×都市の二重ストレス

 

横浜は温暖湿潤気候(Cfa)に属し、沿岸立地ゆえに湿潤・塩分の影響を受けやすい地域です。年平均湿度はおおむね約67%(平年値)、特に6〜10月は月平均で高湿になりがちです。また、都市部ではヒートアイランドにより屋外表面温度が上昇し、夏季日中には屋根面が50〜60℃程度に達し得るため、防水層は熱膨張・収縮の繰り返しにさらされます。

 

塩害・生物劣化・温度サイクル

 

• 塩害:海から運ばれる塩化物イオンの付着により、金属部材の腐食促進、コンクリート中性化・鉄筋腐食リスクの増大、シーリング・防水層の劣化促進などが生じやすくなります。

• 生物劣化:高湿条件ではカビ・苔の発生により、表層の劣化や美観低下、滑りリスクが高まります。

• 温度サイクル熱膨張・収縮の反復で、ひび割れ・端部の開口・接着低下が起きやすくなります。

これらの条件下では、下地の含水状態・材料の耐候性・施工時の気象条件を総合して最適化する専門判断が欠かせません。

 

2. DIY防水工事の現実的な限界

 

1) 材料選定の難易度

 

• 市販の汎用防水材は想定用途と条件が限定的で、温湿度や下地適合を読み解く知識が不可欠です。

• 一部の高性能材料は施工認定や業者流通中心で、DIY向け製品とは設計思想や保証体系が異なります。

• 可使時間(ポットライフ)や塗り重ね間隔温度・湿度で大きく変動し、仕様厳守が難しくなりがちです。

 

2) 下地処理と平滑度づくり

 

防水の耐久性は下地処理で大半が決まります。ここでDIYとプロの差が最も顕在化します。

 

処理項目

DIYで起こりがちな対応

プロの対応

ひび割れ補修

表面のシール充填のみ

原因特定(動く/動かない)→適材適法の補修

不陸・勾配

目視で簡易修正

水平器/レーザーで精査→樹脂モルタル等で整正

清掃・脱脂

水洗い中心

高圧洗浄・溶剤脱脂・乾燥管理

プライマー

簡易塗布/省略

下地・材料別の専用プライマーを規定量で施工

 

3) 施工厚み・端部処理・品質管理

 

• 均一な膜厚確保(ウェットフィルムゲージ/膜厚計)はDIYでは実施が難しく、要所の膜厚不足を招きがち。

• 立上り・入隅・ドレン・貫通部などの難所は、補強クロス・専用部材・多重シールの使い分けが必要。

• 気象管理(一般に気温5℃以上・湿度85%未満など、製品仕様に準拠)や工程内検査を伴う品質管理体制が不可欠です。

見た目が整っていても内部品質が伴わないケースが多く、数ヶ月〜数年で不具合化するリスクがあります。

 

3. プロの防水工事の技術的優位性

 

診断→設計→施工→保全の一気通貫

 

• 建物診断:劣化状況・漏水経路の推定、必要に応じて含水率測定・中性化試験・赤外線サーモ等を活用。

• 工法選定:用途・予算・期待耐用・共用部条件を踏まえ、ウレタン/シート/FRP/通気緩衝などから最適化。

• 材料選定耐塩性・耐候性・可とう性を満たすシステムで、下地適合と仕様遵守を徹底。

• 品質管理:気象条件に合わせた工程管理、膜厚測定・接着試験、重要部位の補強・多重防水

• 保証/アフター材料・施工保証定期点検で長期保全をサポート。

プロの価値は「塗る技術」だけでなく、診断・設計・保証まで含む総合力にあります。横浜のように外的ストレスが大きい環境では、この総合力が耐久に直結します。

 

4. 工法別比較:DIYとプロの施工品質格差

 

ウレタン防水

 

• DIYでの課題:混合不均一、塗り重ね間隔の逸脱、要所の膜厚不足、下地含水の見落とし。

• プロの優位機械攪拌で均一混合、通気緩衝工法による含水対策、補強クロスで引張強度向上、工程ごとの膜厚・付着確認

 

シート防水(TPO/塩ビ/ゴム等)

 

施工項目

DIY

プロ

シート接合

重ね代不足・圧着ムラ

熱風溶接/専用接着で確実接合

立上り

シワ・浮き

プレス成形・温度管理で安定仕上げ

貫通部

簡易シールのみ

専用パッキン+多重シール

端部固定

接着頼み

機械的固定併用で荷重分散

 

FRP防水

 

• DIYでの課題樹脂/マット比率のバラつき、硬化促進剤の温湿度補正不十分、ゲルタイム管理の難しさ。

• プロの優位配合・温度管理を数値で統制し、層間の付着寸法安定を確保。

 

5. コスト面から見る長期的な考え方

 

初期費用だけで判断しない

 

• 費用は工法・面積・立上り長・下地補修量・仮設などで大きく変動します。

• 比較の際は、期待耐用年数・再施工周期・点検/清掃の容易さ・二次被害(内装/構造)リスクまで含めた総保有コストで評価しましょう。

 

概算を検討する際の考え方(例)

 

1. m²単価×面積(工法別:密着/通気/シート 等)

2. 下地補修・端部・改修ドレン・仮設などの付帯費

3. 10年スパンの総額=初期施工+(必要に応じた)部分補修/再施工+点検・清掃

4. リスク費用=万一の漏水時の内装復旧/設備交換など
「長持ちしやすい仕様」ほど総額が抑えられるケースも多く、保証・点検体制の有無が費用対効果に効いてきます。

 

6. DIYが適用可能な範囲とその条件

 

応急処置として割り切る

 

DIYを完全に否定はしません。以下のような限定条件では、一時的な応急処置として有効です。 - 局所(目安1㎡以下)の表層ひび割れ・ピンホール補修
- プロ施工までの暫定防水としての止水対策
- 安全確保(ヘルメット・命綱等)、近隣配慮(臭気・汚れ)の徹底

 

施工環境の最低条件

 

• 乾燥した天候で連続作業日を確保(目安:数日)

• 製品仕様に準拠(一般に気温5℃以上・湿度85%未満、降雨/結露/強風は回避)

• 下地清掃・乾燥・適合プライマーの実施

 

プロに任せるべき判断基準

 

• 10m²以上 or 立上り・入隅・ドレン・貫通部を含む複雑形状

• 居住・設備の直上など漏水時の影響が大きい箇所

• 過去DIYで不具合が出た/下地含水が疑われる場合

 

7. まとめ

 

横浜のように湿潤・塩害・温度変化の影響を受けやすい環境では、DIY防水の限界は明確です。表面的な仕上がりだけでは長期耐久は担保しづらく、診断→設計→施工→保全まで統合したプロの総合力が、結果的にコストと安心を両立させます。

株式会社テクアートは、横浜市旭区・青葉区・緑区を中心に、地域環境に最適化した防水ソリューションを提供しています。下地診断から材料選定、難所の納まり、品質管理、長期保証・点検まで、建物を守るためのトータルサービスをご提案します。

防水は建物寿命を左右する投資です。DIYの役割と限界を正しく理解し、建物の将来価値と居住性を見据えた最適解を選びましょう。専門的な診断やセカンドオピニオンが必要な際は、お気軽にご相談ください。

監修者情報

公開日:2025/09/06

土屋謙司

土屋謙司

土屋謙司 代表取締役社長

「外壁塗装」や「屋根塗装」とは、単純に考えられてしまうことが多いですが、住まいをキレイにするためだけではなく、紫外線や雨風などから屋根や外壁を守るという重要な役割を持っています。つまり、塗装はそのままお客様とご家族の生活を守るものだと言えるのです。家族にとって安心してくつろげる場所、大切なプライベート空間。私だったら、大切に考えて寄り添ってくれる人に任せたいです。