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築15年、屋根の「色あせ」は塗り替えのサイン?塗装で済む家と葺き替えになる家の違い

2026/05/20

築15年、屋根の「色あせ」は塗り替えのサイン?塗装で済む家と葺き替えになる家の違い

築15年を迎え、何気なく自宅を見上げたときに「屋根の色がくすんできた」「新築の頃と比べて、どこか薄ぼんやりしている」と感じた経験はないでしょうか。「見た目が古くなっただけ」と判断して放置している方も少なくありませんが、実はその色あせ、屋根が発しているメンテナンスのサインかもしれません。

横浜市旭区・青葉区・緑区や川崎市エリアで多くの住宅メンテナンスを手がけてきた株式会社テクアートでも、築15年前後でご相談いただくお客様の屋根を点検すると、想像以上に劣化が進んでいるケースを目にしてきました。本記事では、屋根の色あせが意味するリスクと、塗装で済む家・葺き替えが必要な家の違いを、判断のポイントとともに分かりやすく解説します。

※本記事は主にスレート屋根・金属屋根など、塗装メンテナンスの対象になりやすい屋根を想定しています。粘土瓦のように、そもそも塗装を前提としない屋根材もあるため、ご自宅の屋根材に応じた判断が必要です。

目次

1.  築15年の「色あせ」は点検・メンテナンスを検討したいサイン

  ・色あせは塗膜劣化の初期サインを表す

  ・塗装で対応できる段階か、補修・葺き替えを検討すべき段階かの目安

2.  なぜ「色あせ」を放置すべきではないのか

  ・塗料の寿命は一般的に約10〜15年

  ・塗膜の保護機能が低下すると屋根材の劣化が進みやすい

  ・最悪の場合、雨漏りや内部の腐食につながる

3.  塗装で済むケース・葺き替えになるケースの違いと見分け方

  ・【まだ間に合う】塗装メンテナンスで済む家の特徴

  ・【大がかりな工事が必要】葺き替えやカバー工法になる家の特徴

  ・2004年以前に製造された屋根材とアスベストについて

4.  手遅れになる前に、まずは専門家による「屋根の健康診断」を

 

築15年の「色あせ」は点検・メンテナンスを検討したいサイン

 

築15年での屋根の色あせは、見た目以上に重要なメンテナンスのサインです。なぜなら屋根の塗膜には住宅を雨水や紫外線から守る役割があり、色あせはその保護機能が低下し始めている初期のサインだからです。たとえば塗料が紫外線で劣化すると、表面の艶が失われて色がくすみ、放置すれば撥水性も少しずつ落ちていきます。築15年前後は、塗装で対応できる段階か、補修・カバー工法・葺き替えを検討すべき段階かを確認したい時期と言えるでしょう。

 

色あせは塗膜劣化の初期サインを表す

 

屋根の色あせは、単なる見た目の問題ではありません。塗膜には屋根材を雨水・紫外線・温度変化から守る役割があり、色あせはその機能が薄くなり始めている初期サインです。

・表面の塗膜が紫外線で劣化し、徐々に撥水性が落ちる

・雨水が屋根材に浸透しやすくなる可能性がある

・含水と乾燥を繰り返すうちに、屋根材本体の劣化につながることもある

色あせは塗膜劣化の初期サインであり、すぐに重大な被害が出るわけではありませんが、放置すると保護機能の低下につながる可能性があります。

 

塗装で対応できる段階か、補修・葺き替えを検討すべき段階かの目安

 

築15年は、対応の幅が大きく変わる重要な目安です。早めに動けば塗装メンテナンスで済む可能性が高いものの、放置すれば塗装だけでなく、補修・カバー工法・葺き替えが必要となり、費用負担が大きくなる可能性があります。同じ屋根の劣化でも、気づくタイミングで取れる選択肢が変わってきます。

✓ポイント:築15年での色あせは、塗膜の寿命が近づいている可能性を知らせるサインと捉えて差し支えありません。今動けば塗装で済んだ工事も、数年後には葺き替えが必要になる場合があるため、早期の点検が住宅の延命と費用面の両方で意味を持ちます。

出典:期待耐用年数|日本ペイント株式会社

 

なぜ「色あせ」を放置すべきではないのか

 

色あせを放置すると、屋根の劣化は徐々に進行していきます。理由は、表面の塗膜が失われると下地の屋根材が直接ダメージを受け始め、最終的には住宅の構造そのものに影響することがあるからです。具体的には、塗料の寿命到達 → 屋根材の劣化 → 雨漏りや内部腐食という3段階で被害が広がっていきます。早い段階で食い止められれば軽い処置で済むため、放置という選択肢は避けたいところです。

 

塗料の寿命は一般的に約10〜15年

 

外装塗料の保護機能には目安となる耐用年数があり、種類によって以下のような違いがあります。

塗料の種類

おおよその耐用年数

アクリル塗料

約5〜7年

ウレタン塗料

約8〜10年

シリコン塗料

約10〜15年

フッ素塗料

約15〜20年

※上記はあくまで目安です。屋根は外壁よりも紫外線・熱・雨の影響を受けやすく、製品・施工条件・立地によって耐用年数は変わります。

一般的な屋根塗装で使われるシリコン系塗料の場合、築15年前後で塗膜が目安となる耐用年数を迎えるケースが多いため、色あせは塗膜が役目を終えつつあることを示している可能性があります。

 

塗膜の保護機能が低下すると屋根材の劣化が進みやすい

 

塗膜の保護機能が低下すると、特にスレート屋根や金属屋根では、屋根材自体の劣化が進みやすくなります。

・紫外線で屋根材が硬化し、もろくなることがある

・吸水と乾燥を繰り返すうちに、反りやひび割れが発生する場合がある

・コケや藻が定着し、内部に水分を保持しやすくなる

 

最悪の場合、雨漏りや内部の腐食につながる

屋根材の劣化が進むと、その下にある防水シート(ルーフィング)や野地板といった構造材まで水が回るおそれがあります。一度内部の木材が腐食すると、屋根材を交換するだけでは住宅を守れない状態になり、修繕コストが大きく膨らみます。雨漏りが室内に達した時点では、すでに見えない箇所で腐食が進んでいる場合があると考えるのが妥当です。

✓ポイント:色あせの放置は、塗料の寿命到達 → 屋根材の劣化 → 構造材の腐食という三段階の悪化を引き起こす可能性があります。最初の段階で気づいて対応すれば塗装だけで済むのに対し、最終段階まで進めば住宅全体に影響を及ぼす大規模な工事になりかねません。

 

塗装で済むケース・葺き替えになるケースの違いと見分け方

 

屋根の状態によって、必要な工事は塗装・カバー工法・葺き替えのいずれかに分かれます。判断の決め手は、屋根材そのものに損傷があるか、そして下地まで劣化が及んでいるかの2点です。ご自宅の状態をある程度把握できると、業者からの提案を冷静に判断する材料になります。

 

【まだ間に合う】塗装メンテナンスで済む家の特徴

 

以下の症状にとどまっていれば、塗装で延命できる可能性が高い状態です。

・外壁など安全に確認できる範囲で、表面を触ると白い粉がつく(チョーキング現象と呼ばれる代表的な劣化サイン)

・軽度なコケや藻が一部に発生している

・屋根材自体に大きな割れ・欠け・ズレが見られない

・室内の天井に雨染みがない

劣化が表面の塗膜だけにとどまっているうちは、屋根材を再びコーティングし直すことで保護機能を回復できる可能性があります。費用もカバー工法や葺き替えと比較して抑えやすく、住宅の延命につながります。

なお、屋根上での確認は転落リスクがあり危険を伴います。直接の確認は専門業者に依頼することをおすすめします。

 

【大がかりな工事が必要】葺き替えやカバー工法になる家の特徴

 

次のような症状が出ている場合、塗装では手遅れの可能性があります。

・屋根材にひび割れ、欠け、ズレが多数ある

・すでに天井にシミがあるなど、雨漏りが発生している

・屋根面が沈んでいるように見える、または小屋裏に雨染みがある

・屋根材が反り上がっている、釘が浮いている

特に下地の腐食が疑われる場合は、既存下地を残すカバー工法ではなく、既存屋根を撤去して野地板やルーフィングを補修・交換する葺き替えが必要になる場合があります。下地の状態によって工法が大きく変わるため、必ず専門業者の点検を受けたうえで判断することが大切です。

 

2004年以前に製造された屋根材とアスベストについて

 

2004年以前に製造・使用された一部の住宅屋根用化粧スレート等では、石綿(アスベスト)を含む可能性があります。ただし築年だけで判断はできず、屋根材の製品名・製造時期、図面、建材データベース、法令に基づく事前調査などから確認するのが正しい流れです。

石綿含有建材は、通常の使用状態で直ちに危険というよりも、解体・切断・撤去時の粉じん飛散対策が重要になります。年式の古いお住まいで葺き替えやリフォームを検討する際には、業者選びの段階でアスベスト対応の実績がある会社かどうかを確認しておくと安心です。

✓ポイント:塗装で済むか葺き替えになるかは、屋根材自体に損傷があるか、下地まで劣化が及んでいるかが最大の判断材料となります。チョーキングや軽度なコケで止まっていれば塗装の出番、ひび割れや雨漏りまで進んでいれば葺き替えやカバー工法を検討する段階です。築年数と症状を照らし合わせて、現状を正しく見極めることが大切となります。

出典:石綿(アスベスト)含有建材データベース|国土交通省・経済産業省

 

手遅れになる前に、まずは専門家による「屋根の健康診断」を

 

ここまで読んで「自宅の屋根がどの段階にあるか分からない」と感じた方は、専門家による点検を依頼することをおすすめします。なぜなら屋根は地上から見上げただけでは正確な状態を把握できず、自己判断には限界があるからです。プロが屋根に上がり、ドローンや高所カメラを使って点検することで、見えない劣化まで含めた状態が把握しやすくなります。

具体的には、点検によって以下のような項目を確認できます。

・下からは確認しにくい屋根材の浮き・ズレ・割れ

・棟板金(屋根の頂上の金属部分)の浮きや釘抜け

・雨漏り跡や小屋裏の状態

・雨樋の詰まりや破損

なお、屋根材の下にあるルーフィングや野地板は、通常の表面点検・ドローン点検では直接確認できないことが多いため、雨漏り跡や小屋裏の状態などから劣化が疑われるかを総合的に判断します。必要に応じて部分的な解体調査を行う場合もあります。

点検によって、地上からは分からなかった劣化が見つかることもあれば、逆に「もう葺き替えしかない」と諦めていた方が、塗装で十分対応できると判明することもあります。色あせという入り口のサインから、適切な対処法へとつなげるためには、信頼できる専門業者の目が欠かせません。

ただし注意したいのは、訪問販売による無料点検をきっかけに、不安を煽って高額な工事を勧めるトラブルも一部に存在することです。複数社の見積もりを比較し、地域での実績や説明の丁寧さを基準に業者を選ぶことが大切となります。

横浜市旭区・青葉区・緑区や川崎市エリアで屋根の色あせや劣化が気になり始めた方は、外壁塗装・屋根塗装の専門会社である株式会社テクアートの無料点検をぜひご活用ください。築15年は、住宅を長持ちさせるか手遅れにするかを分ける重要なタイミングです。早めの一歩が、ご自宅の寿命と将来の修繕費用を大きく左右します。

出典:訪問販売によるリフォーム工事・点検商法|独立行政法人国民生活センター

監修者情報

公開日:2026/05/20

土屋謙司

土屋謙司

土屋謙司 代表取締役社長

「外壁塗装」や「屋根塗装」とは、単純に考えられてしまうことが多いですが、住まいをキレイにするためだけではなく、紫外線や雨風などから屋根や外壁を守るという重要な役割を持っています。つまり、塗装はそのままお客様とご家族の生活を守るものだと言えるのです。家族にとって安心してくつろげる場所、大切なプライベート空間。私だったら、大切に考えて寄り添ってくれる人に任せたいです。