横浜市旭区の築20年以上のコロニアルNEO|塗装を外した理由とHM-DM2屋根カバー🎩
2026/08/13
🎩【ドローンで見えた屋根面と、確認していない下地を分ける】
横浜市旭区の雨漏り調査と修繕の株式会社テクアートです。
横浜市旭区の戸建て住宅で、築20年以上が経過した屋根を確認しました。お施主様への確認で既存屋根材はコロニアルNEOと分かり、室内に雨漏りは出ていないと伺っています。今回のドローン調査では、コケなどの付着・変色、クラック、欠け・滑落、反り、表層剥離をそれぞれ確認しました。🏘️
この住宅では梯子を安全に掛けられなかったため、屋根へ上がらず、ドローンで屋根面を見ました。ここで先に分けたのは、劣化の名前ではなく、上空から見えた範囲と、ドローンでは確認できない範囲です。🪜
ドローンは、地上から見えにくい屋根面を広く確認できます。一方で、屋根材へ触れることや、重なりの内側、屋根材の裏側、野地板、防水紙、小屋裏の状態を確かめることはできません。空撮写真が鮮明でも、写っていない場所まで状態が分かったことにはなりません。🚁
横浜市旭区のコロニアルNEOを扱った施工事例はほかにもありますが、製品名が同じでも、確認方法と現場で見えた状態が違えば、同じ工法をそのまま当てはめることはできません。工事後の屋根面だけでは、工事前にどこまで調べられたのかは分かりません。工法を比べる前に、屋根へ直接上がったのか、ドローンで上空から見たのか、小屋裏や下地まで確認したのかを確かめます。
【写真1:既存屋根の全景と、広い範囲に見える付着・変色】📷
写真1では、変色の濃さではなく広がっている範囲を見ました 🧭
写真1は、既存屋根を上空から広く見た全景です。写真で確認できる範囲には、コケなどの付着や変色が広く見えます。ここでは「汚れている」「色あせている」と一言でまとめず、屋根面のどこまで色の違いが見えるかを先に確認しました。
ただし、色の違いだけで屋根材の内部まで傷んでいるとは決められません。写真から分かるのは表面の見え方であり、吸水量、屋根材の強度、下地の状態までは測れないためです。反対に、表面の変色だけを見て、洗浄や塗装で元の状態へ戻せるとも判断していません。
写真1の役割は、付着・変色が広く見える範囲を把握することです。クラックの深さ、欠けた枚数、反りの程度、表層剥離の個数を、この一枚から数えたものではありません。全景は変化の位置関係をつかむために使い、細部の状態は部分写真と分けて見ます。
全景に屋根面が広く写っていても、写真の外にある屋根面まで同じ状態とは限りません。「全景」という呼び方は一枚の写真に広い範囲が写っているという意味で使い、住宅の屋根を全面確認したという意味には広げません。見えている広さと、調査を終えた範囲は同じではないためです。
築20年以上という経過も確認しています。ただし、築年数だけで屋根の内部や下地の状態までは分かりません。年数を工法の答えにせず、写真に見える変化と、確認していない範囲を分けます。
雨漏りがないことと、下地が健全なことは別です 🔎
お施主様への確認では、室内に雨漏りは出ていません。これは、お施主様から伺った範囲の室内状況です。ただし、雨漏りがないことは、野地板や防水紙まで健全だと確認したことにはなりません。小屋裏からの確認も行っていないため、屋根材の下側を見た前提にはしません。
屋根表面にクラックや反りが見えることだけで、室内へ雨水が入っているとも決められません。屋根面の変化、室内の雨漏り、下地の状態では、確認する場所と方法が違います。室内に症状がないから表面の変化を軽く扱うことも、表面に変化があるから雨漏りと決めることもしません。
雨漏りが出ていない段階で屋根を見る意味は、工事を急いで決めることではありません。屋根面で確認できた変化と、まだ見ていない場所を分け、工法を考える前提をそろえることです。
【写真2:上空から見た屋根の一部と、表層が欠損しているように見える箇所】
写真2から言えるのは、表層欠損に見える箇所までです 🧱
写真2は、屋根の一部分を写真1より近い位置から見たものです。この写真で確認できるのは、上空から見た屋根の一部と、表層が欠損しているように見える箇所です。写真2だけを根拠に、クラック、欠け・滑落、反りの位置や数まで示すことはできません。
ドローン調査全体では、線状に見えるクラック、形が失われたように見える欠け・滑落、端部が持ち上がって見える反り、表面が失われたように見える表層剥離を、それぞれ確認しています。ただし、どの変化も空撮で見える表面までです。クラックが屋根材の厚みをどこまで通っているか、欠けた箇所の下に何が残っているか、反りが固定状態へどう影響しているかは確認していません。
また、五つの変化が一か所に集まっているという意味でもありません。ドローン調査の中で、それぞれの変化を確認したという範囲です。どの写真がどの変化を示すのかを分けなければ、一枚の写真だけで屋根全体の状態を説明したように見えてしまいます。
発生原因も、今回の空撮写真だけでは特定していません。築年数と見えている変化は確認できますが、その二つをつないで一つの原因に決める材料はないためです。
全景写真と部分写真では、分かることが異なります 🔬
写真1と写真2を続けて見るのは、遠くから見た範囲と、近づいて見た一部分を混ぜないためです。写真1では付着・変色が広く見える範囲を確認し、写真2では表層欠損に見える一部分を確認しています。近い写真だけでは、その箇所が屋根面のどの位置にあるのか、同じ状態が周囲へどこまで続くのかが分かりません。全景だけでは、細いクラックや小さな欠損が画面の中で見えにくくなります。
二つの距離から撮った写真を組み合わせても、写真の外側や屋根材の裏側まで補えるわけではありません。写真2に表層欠損に見える箇所があっても、屋根全体で修繕する範囲や数量は確定していません。見積もりでは、接写が何を示しているか、その接写が全景のどの位置に当たるのか、写真に写っていない場所をどう扱っているかまで確認します。
見積書に同じ工事名が書かれていても、根拠にした調査範囲が違えば、修繕する範囲や未確認箇所も変わります。全景と部分写真の役割が分かれ、「この写真で分かったこと」と「この写真では分からないこと」が示されているかを確かめると、確認した事実をそろえて見積もりを比べられます。
コロニアルNEOは、写真の模様から特定していません 🔖
既存屋根材をコロニアルNEOとして扱う根拠は、お施主様から確認した製品情報です。空撮写真の色や模様だけで製品名を決めたものではありません。似た形状の屋根材もあるため、製品名の確認と写真で見えた劣化は別々の事実として扱います。
写真1・2は、修繕前の屋根面を示す写真です。この二枚から、後の工事で使った材料、施工工程、施工範囲、完了時の品質を読み取ることはできません。調査時の写真は工事前に見えた状態を示すものとして使い、施工中や施工後の写真とは役割を分けます。
修繕前と施工後の写真を並べても、その間に行った作業が自動的に分かるわけではありません。途中の工程は、その工程が写った写真や施工記録で確認します。前後の見た目だけをつないで、使用材料、下地への処置、端部の納まりまで行ったと判断することはできません。
ドローンでは下地まで確認できません 📝
今回は屋根面を直接歩いて確認していません。小屋裏、野地板、防水紙、既存下地も未確認です。散水調査とサーモグラフィー調査も行っていません。今回確認した範囲は、ドローンから見える屋根表面までです。屋根材の下側と漏水経路は未確認です。
株式会社テクアートでは、屋根の調査結果をお伝えするときに、「異常があるか、ないか」だけで終わらせず、どこを、どの方法で見たのか、確認していない場所はどこかを分けます。同じ住宅の見積もりでも、屋根へ上がって触れた調査と、ドローンだけの調査では、確かめられた範囲が同じではありません。
ドローンで見えなかった場所を確かめる必要がある場合は、工法を決める前に、必要な場所だけ別の方法で追加確認します。追加した調査の結果と、今回ドローンで見た範囲は分けて扱います。
この現場の調査結果を「屋根全体に異常なし」と言い換えることはできません。確認したのは、ドローンから見えた屋根表面です。見積もりが野地板や防水紙の健全性を前提にしている場合は、その根拠として、どこをどの方法で追加確認したのかを確かめます。📍
🎩【コロニアルNEOを「塗れるか」ではなく、屋根をあと何年使うかで考えた理由 】
全景写真では付着・変色が見える範囲を、部分写真では表層欠損に見える箇所を確認しました。ドローン調査全体では、クラック、欠け・滑落、反り、表層剥離もそれぞれ確認しています。ここで確認したのは、コロニアルNEOという製品名だけで工法を決めてよいかどうかです。塗装で守れる部分と、塗装では元へ戻せない変化を分けて考えました。
「ノンアスベスト屋根」というだけでは、塗装が適しているかは決まりません 🧩
コロニアルNEOは、ノンアスベスト屋根材に分類されます。ただし、「ノンアスベスト」という言葉から分かるのは石綿使用の区分までです。現在の屋根材に塗装が適しているか、割れを補修できるか、あと何年使えるかまでを示す言葉ではありません。
ここを一緒にすると、「石綿を含まない屋根材はすべて塗装できない」「法規制の対象外なら劣化も少ない」といった別の話へ進んでしまいます。株式会社テクアートでは、石綿に関する確認と、その屋根に塗装が適しているかの確認を分けます。石綿の扱いは資料に基づいて確認し、工法は実際の製品、築年数、屋根面に見えた変化、この先使いたい年数から考えます。
今回、製品名は空撮写真の形状から推測したものではなく、お施主様から伺った情報です。そのうえで、築20年以上が経過し、ドローン調査全体で付着・変色、クラック、欠け・滑落、反り、表層剥離をそれぞれ確認しました。今回重く見たのは、ノンアスベストという分類ではなく、この屋根に出ていた複数の変化です。
塗装ができることと、屋根材の形を戻すことは別です 🎨
屋根塗装では、下地の状態に合わせた洗浄、補修、下塗り、上塗りなどを行い、主に表面を保護します。色を整えることもできます。しかし、塗料は割れた屋根材の厚みを元へ戻すものではなく、欠けて失われた部分を屋根材として再生するものでもありません。反って持ち上がった一枚を、塗膜の力で平らに固定する工法でもありません。
今回の屋根では、塗料が表面へ付くとしても、それだけで塗装が適しているとは判断できません。ドローン調査全体で、クラックだけでなく、欠け・滑落、反り、表層剥離もそれぞれ確認しているためです。塗料の付き方だけでなく、塗装後も屋根材そのものの変化が残ることまで考える必要があります。
「塗装できます」という返答にも、実際に塗料を塗り重ねられるという意味と、その費用を掛けて希望する期間まで屋根を使う方法として適しているという意味があります。塗料を塗り重ねられるかだけを確認しても、塗装後に残る欠けや反りをどう扱うのかは分かりません。塗装を選ぶなら、屋根をあと何年使う予定か、補修後も何が残るか、塗装後に別の欠けや滑落が見つかった場合にどう対応するかまで、先に確認する必要があります。
たとえば、塗装後に別の場所で屋根材の欠けや滑落が進んだ場合、塗膜の色や艶が残っていても、屋根材そのものの問題は別に考える必要があります。塗装面がきれいに見えることと、屋根材の形が保たれることは同じではないためです。見積もりでは、塗料名や耐候年数だけでなく、現在あるクラック、欠け、反りをどのように扱う計画なのかを確認します。
表面の変色だけが見える屋根と、割れ・欠け・反りなどが見える屋根では、塗装前に確かめる内容が違います。表面の変色だけが見える場合は、既存塗膜や表面の状態に合う下塗り材、洗浄方法、塗り重ねの条件が中心になります。屋根材そのものに変化が見える場合は、それらに加えて、塗装後も変化が進む可能性、補修した箇所と補修していない箇所の差、屋根材の交換が必要な範囲を先に確かめます。
一枚の部分写真だけで、屋根全面の工法を決めたわけでもありません。写真2が示すのは、表層欠損に見える一部分までです。今回、塗装を勧めなかった理由は写真2一枚だけではなく、ドローン調査全体で各変化を分けて確認した結果にあります。🧮
塗装見積もりを比較するときは、「コロニアルNEOにも対応できます」という一文だけで決めず、既存屋根材を何で確認したか、どの変化を補修するのか、屋根材自体の割れや滑落が起きた場合に保証の対象となるのかを分けて確認します。塗膜の保証と屋根材そのものの変化に対する扱いが別なら、その範囲が見積書や説明に表れているかを見る必要があります。
補修の書き方も確認します。「クラック補修」とだけ記載されていても、表面側へ処置するのか、傷んだ屋根材を一枚単位で差し替えるのかでは、補える範囲が違います。今回のドローン調査では、補修や差し替えが必要な枚数までは数えられていません。安全に詳しく確認してから、補修する場所と方法、補修後も残る状態を見積書に分けて記載します。塗装面積と塗料名だけを比べても、割れ、欠け、反りをどう扱う提案なのかは分かりません。
外壁塗装と屋根塗装を同時に見積もると、足場を一度に組めることが屋根塗装を選ぶ理由として出る場合があります。足場費用を分けずに済むことは、工程や予算を比べる材料です。ただし、屋根材の欠けや反りを塗料で元へ戻せる根拠にはなりません。外壁塗装と同時に行いやすくても、それだけでこの屋根に塗装が適しているとは判断できません。今回は、足場の組み方ではなく、屋根材に見えた変化を基準にしました。
塗装会社を比べる際、口コミや施工後の写真は、説明の仕方や工事の経過を知る補助になります。ただし、別の住宅でコロニアルNEOを塗装したという口コミだけでは、この屋根に見えるクラック、欠け・滑落、反り、表層剥離をどう扱ったかまでは分かりません。製品名が同じ施工事例を見る場合も、築年数、塗装前の状態、補修範囲、塗膜と屋根材それぞれの保証条件が今回と同じかを確かめます。評価の高さと、この住宅へ同じ工法を使えるかという判断は分けます。
この住宅を長く使う前提では、屋根塗装を勧めませんでした 🛠️
この住宅では、お施主様から伺った製品名、築20年以上という経過、ドローン調査全体でそれぞれ確認した変化を合わせ、この屋根を長く使う方法として塗装を勧めませんでした。雨漏りが発生しているためではありません。現在見えているクラック、欠け・滑落、反り、表層剥離には、表面保護だけでは対応できないと考えたためです。
コロニアルNEOなら、すべて塗装できないという意味ではありません。メーカーがコロニアルNEO全品を一律に塗装禁止としている、という意味でもありません。同じ製品名でも、屋根の状態、この先使う年数、補修できる範囲、保証の条件は住宅ごとに異なります。今回確認した屋根の状態では、長く使うための方法として塗装を勧めなかったということです。
屋根塗装を勧めない場合でも、次の修繕方法が自動的に一つへ決まるわけではありません。今回の空撮では野地板や防水紙を直接確認していないため、次の修繕方法を決める前に、必要な場所を確かめます。屋根塗装わが適していないことと、次にどの修繕方法を選ぶかは別に考えます。🏗️
建て替えまでの期間が短い場合は、塗装を考えられることがあります 🕰️
屋根を長く使う方法として塗装を勧めない現場でも、建て替え時期が具体的に決まっていて、屋根を使う期間が短い場合は考え方が変わります。全面的な屋根工事へ費用を掛けるより、補修できる箇所を直し、建て替えまでの短い期間だけ表面を保護するために塗装を選ぶことはあります。
ただし、長く使い続けるための塗装と同じ効果は見込めません。どの割れ、欠け、反りが補修後も残るのか、別の場所に割れや欠けが出る可能性をどう考えるのか、工事保証を付けられない条件を受け入れられるか、建て替え時期が予定より延びた場合にどうするかまで、事前に共有する必要があります。見た目が整うことだけを理由に選ぶと、塗装に期待する内容と、実際にできることが合わなくなります。🚪
「数年後に建て替える予定」と言っても、時期が具体的に決まっている場合と、将来の希望にとどまる場合では条件が違います。予定が延びる可能性があるなら、その間に欠けや滑落が進んだときの追加費用も考えます。屋根を使う期間が具体的に短いこと、補修後も残る状態の説明を受けて合意できること、工事保証を付けられない条件を受け入れることがそろわなければ、建て替えまでの短期間であっても塗装は選びません。
建て替えまでの短期間を目的に塗装する場合は、工事の目的を「屋根を長く使うこと」ではなく、建て替えまでの表面保護や見た目を整えることとして明確にします。既存の割れや反りが残ること、補修箇所以外で変化が出る可能性、どの状態になったら追加の修繕が必要かも先に共有します。建て替え時期が延び、住み続ける期間が長くなった場合は、最初の塗装だけで対応できるとは考えず、屋根の状態をもう一度確かめます。📋
短期間だけ塗装する場合も、先に補修できる範囲を確かめます 🧷
建て替えまでの短期間を目的に塗装する場合でも、調査を簡略化してよいわけではありません。今回のドローン調査では各変化を確認していますが、クラックの深さ、屋根材の固定状態、補修や差し替えが必要な枚数までは分かっていません。安全に確認できる方法を選び、補修が必要な場所を改めて確かめ、直せる箇所と、補修後も残る割れ・欠け・反りを明らかにします。
詳しく確認した結果、想定より欠けや滑落が広い、補修後に使いたい期間と合わない、保証できる範囲を明確に説明できないと分かった場合は、塗装を選びません。見積書を作った後でも、実際に確かめた屋根の状態が当初の想定と違えば、見積もり内容も変えます。
予算が限られていても、塗装が適しているかは、屋根の状態と使い続けたい期間から考えます。限られた費用を建て替えまでの表面保護に使うのか、将来の屋根カバー工法や葺き替えの費用として備えるのかを比べます。工事費の高低だけで決めず、掛ける費用と、その工事で屋根を使い続けたい期間が見合うかを確認します。💴
建て替えまでの短期間を目的とした塗装を見積書に記載する場合は、補修する箇所、補修後も残る割れ・欠け・反り、工事保証を付けられないことも同じ書面で確認します。「屋根塗装一式」だけでは、長く使うための塗装ではなく、建て替えまでの短期間だけ塗る理由と条件が後から分かりません。
🎩【HM-DM2のオニキスを使った屋根カバー工事と、途中で確認した納まり】
この住宅では、屋根を長く使う方法として塗装を勧めず、既存のコロニアルNEOを残して、その上へ新しい屋根を重ねる屋根カバー工法を行いました。使用した屋根材は、菊水化学工業のハーモニールーフHM-DM2、色はオニキスです。製品名や色だけを先に決めたのではなく、既存屋根の上へ重ねられるか、新しい屋根材を固定できるか、屋根材が終わる部分を雨水が外へ流れる形に納められるかを確かめながら進めました。
屋根カバー工法は、傷んだ屋根を見えなくするだけの工事ではありません 🧰
屋根カバー工法では、既存屋根を全面撤去せず、その上へ下葺き材と新しい屋根材を重ねます。既存屋根を撤去して下地から造り直す葺き替えとは、取り除く範囲も新しく設ける範囲も異なります。スレート屋根が残っているという理由だけで、どの住宅にも同じ金属屋根を重ねられるわけではありません。
先に見るのは、既存屋根の種類、屋根の勾配と形、屋根材の重なり、新しい屋根材を固定する位置です。さらに、屋根材が終わる場所や、板金状の部材と接する部分も確認します。広い屋根面へ材料を並べられても、端部へ回った雨水を外へ流せる納まりにできなければ、同じ工法では進められません。
完成後は、新しい屋根の下に既存のコロニアルNEOや下葺き材が隠れます。表面が整っていることだけでは、下側の材料や固定状態までは分かりません。株式会社テクアートでは、完成すると見えなくなる箇所ほど、使用材料と施工した場所を工事の途中で確認します。見積書でも「屋根カバー工事一式」だけにせず、屋根材、下葺き材、端部に使う部材、保証の対象が分かるかを確認します。
HM-DM2は、約6kg/㎡という数字だけで決めていません 🪶
菊水化学工業のハーモニールーフHM-DM2製品情報では、1㎡当たり約6kgの金属屋根材として示され、8層構造と石粒仕上げが案内されています。既存屋根の上へ材料を加える工法なので、新しく重ねる屋根材の重さは、工法を考える前に確かめる項目の一つです。
ただし、約6kg/㎡という数字だけで、この住宅へ重ねても問題がないとは決められません。この数字は屋根材について示されたもので、下葺き材、役物、固定部材まで含めた工事全体の重さではありません。屋根面積や建物の状態を確認せずに、住宅一棟へ加わる総重量や構造上の安全まで断定することもできません。
8層構造も、層の数が多ければどの屋根にも合うという意味ではありません。製品がどのような構成で作られているかを知る情報です。実際の住宅では、既存屋根の上へ施工できること、指定された方法で固定できること、屋根材が終わる部分を納められることまでを合わせて考えます。
責任施工でも、保証される範囲は分けて確認します 🧾
HM-DM2は、メーカーの製品情報で責任施工品として案内されています。ただし、「責任施工」という表示だけでは、この住宅へ施工できる条件や保証される範囲までは分かりません。実際の施工者、施工条件、保証の対象は、製品資料と契約書面で個別に確認します。
一方で、責任施工という言葉を、どの不具合も無条件で保証されるという意味にはできません。材料と施工では保証する対象が異なる場合があり、既存屋根や下地に起きた変化が含まれるとも限りません。
株式会社テクアートでは、保証書の発行者、対象となる材料と施工、期間、対象外となる条件、既存下地の扱いを分けて確認します。見積書にも「石粒付き金属屋根」とだけ書かず、ハーモニールーフHM-DM2、オニキスという製品名と色を記載します。将来の点検や部分補修で、使った屋根材を色や模様から推測し直さないためです。
オニキスの石粒仕上げは、色だけでなく表面の状態も見ます 🪨
新しく重ねた屋根面には、石粒仕上げによる細かな凹凸があります。使用した色はオニキスです。同じオニキスでも、日差しの向き、屋根の角度、周囲の明るさによって、黒の濃さや石粒の見え方は変わります。色見本の一面だけで決めず、屋根全体へ施工したときに外壁や付帯部とどう見えるかも確認します。
石粒調の表面が見えることと、製品名を見た目だけで判断することは別です。似た質感の金属屋根材はほかにもあるため、使用製品は見積書と材料明細で確認します。完成後に見えるのは新しい屋根面ですが、その下には既存屋根と下葺き材があります。仕上がった色や表面だけを見て、下側の状態まで判断しないことが大切です。🎛️
屋根材が終わる場所は、広い屋根面とは分けて納めます 🔩
新しい屋根材は、屋根の中央だけで完結しません。屋根材が終わる場所には、板金状の部材や別の部位と接する部分があります。雨水は屋根面を流れた後、こうした端部や取り合いを通って外へ排出されるため、広い面がきれいに仕上がっていても、接する場所の納まりが合っていなければ不具合につながります。
外から見える表面だけでは、板金状の部材の下でどの程度重なっているか、どこへ固定したかまでは分かりません。工事中は、材料を重ねる順序、固定する位置、雨水が内側へ回らず外へ抜ける形になっているかを確認します。完成後に確認しにくくなる場所なので、屋根面と端部を同じ一枚の仕上がりとして見るのではなく、それぞれの役割に分けて確かめます。
下葺きには改質ゴムアスファルトルーフィングを使用しました 🖼️
既存のコロニアルNEOの上には、改質ゴムアスファルトルーフィングを施工し、その上へHM-DM2を重ねました。下葺き材は完成後に見えなくなりますが、新しい屋根材の内側へ入った雨水を軒先側へ流し、下地へ達しにくくする役割があります。屋根カバー工法では、表面の金属屋根材だけでなく、この下葺き材をどこまで連続させ、端部や取り合いへどうつなげるかも重要です。
「改質ゴムアスファルトルーフィング」と書いてあっても、製品ごとに施工条件は異なります。重ね幅、固定方法、端部の納まりは、実際に使用する製品の仕様に沿って確認します。見積書では、下葺き材の種類と使用する範囲が分かる表記になっているかを見ます。
トレンド豆知識|発売時期が新しいことと、この屋根に合うことは別です 🗞️
ハーモニールーフHM-DM2は、菊水化学工業の新製品のお知らせで、2025年8月18日発売と案内された製品です。選べる屋根材が増えても、新製品という理由だけで従来品より優れている、どの屋根にも使えるとは判断できません。
確認するのは、正式な製品名、用途、約6kg/㎡という重さ、8層構造、色、施工できる屋根の条件、施工体制です。発売時期が新しい製品ほど、短い広告文だけで決めず、施工する時点のメーカー資料と実際の住宅を照らし合わせます。古い資料と新しい資料で色名や仕様が異なる場合は、実際に使用する製品に合う資料を確認します。
この住宅では工事前後に室内の雨音を測定していないため、屋根カバー工事によって雨音が小さくなったとは判断していません。期待耐用年数や保証期間も、製品名だけから必ずその年数使えるとは言えません。🔊
今回の屋根カバー工事では、HM-DM2のオニキスを仕上げ材に使い、その下へ改質ゴムアスファルトルーフィングを施工しました。屋根面だけでなく、屋根材が終わる部分の納まりまで確認して一つの屋根になります。見た目が整ったことだけで終わらせず、使用した材料と、完成後に隠れる部分を工事の途中で確かめることが、屋根カバー工事の内容を確認するうえで欠かせません。
🎩【屋根カバー工事を急がず、先に止めた三つの決め方】
この住宅では、既存のコロニアルNEOを残し、その上へ新しい屋根を重ねる屋根カバー工事を行いました。
ただし、屋根材に複数の変化が見つかっても、屋根カバー工法まで自動的に決まるわけではありません。既存屋根や下地を残せるか、屋根の形や勾配に合うか、新しい屋根材を固定できるか、端部で雨水を外へ流せるかによっては、既存屋根を撤去する葺き替えや、工事を急がず経過を見る考え方もあります。
製品名と築年数だけでは決めませんでした 🏚️
最初にしなかったのは、「コロニアルNEOなら塗装できない」「築20年以上なら屋根カバー工法」と決めることです。同じ製品名でも、表面の変化、この先住み続ける年数、補修できる場所、下地を残せるかどうかは住宅ごとに違います。
今回、ドローンで見えたのは屋根表面です。野地板、防水紙、屋根材の裏側は、空撮では見ていません。屋根面に割れや反りがあることから、見えていない野地板まで傷んでいるとは決められません。反対に、室内へ雨漏りが出ていないことから、屋根材の下まで問題がないとも決められません。
屋根カバー工法では、既存屋根を撤去せずに残します。新しい屋根を重ねた後は、その下を外から見にくくなるため、残す部分をどのように見たかが重要です。新しい屋根材を固定できない、端部を納められない、下地を残すことに無理があると分かった場合は、金額が抑えられても同じ工法では進めません。
雨漏りがないことだけで、工事不要とは決めませんでした ✋
お施主様から伺った範囲では、室内に雨漏りは出ていませんでした。今回は、室内で起きている雨漏りを再現する目的がなかったため、散水調査を行っていません。一方で、屋根面に見えたクラック、欠け・滑落、反り、表層剥離まで消えるわけではありません。
雨漏りがない住宅では、工事を急がず経過を見ることもできます。ただし、建て替えまでの時期が決まっているか、新しい欠けや滑落が増えていないか、安全に再確認できるかによって、待てる期間は変わります。「雨漏りがないから何年でもそのままでよい」とは決めません。
反対に、屋根面に変化があるだけで「すでに雨水が入っている」とも伝えません。室内の症状、屋根表面の変化、屋根材の下の状態は、見る場所も確かめ方も違います。確認していない場所を良好とも不良とも言わず、工事を選ぶうえで必要な場所から確かめます。
一部を補修しても、屋根全体を直したことにはしません 🧲
見えているクラックへ処置をすることや、欠けた屋根材を一枚単位で差し替えることは、その場所への補修です。別の勾配面や、手を付けていない屋根材まで直したことにはなりません。部分補修を行うなら、直した場所、手を付けていない場所、次に変化を見直す時期を分けます。
表面へ補修した後に塗装すれば、見た目を整えることはできます。しかし、補修していない屋根材の反りや表層剥離まで止められるとは限りません。この住宅では屋根を長く使う前提だったため、表面の補修だけで済ませる方法は選びませんでした。
工事を小さくすること自体が悪いわけではありません。建て替えまでの期間が具体的に短い場合は、補修する場所と残る状態を分かったうえで、必要な場所だけへ手を入れる考え方もあります。ただし、一部の補修を全面修繕と同じ保証や使用年数で説明することはできません。
よく出る不安❓
- 雨漏りがないなら、工事を待っても大丈夫ですか。
待てる場合はあります。ただし、屋根面の変化が増えていないこと、建て替えや住み替えまでの時期、再確認できる方法を合わせて考えます。待つ期間と、見直すきっかけを決められないまま工事不要とは言えません。 - 屋根カバー工法は、傷んだ下地を隠してしまいませんか。
新しい屋根を重ねれば、既存屋根は見えにくくなります。工事前に残せる部分を確かめ、工事中に想定と違う状態が見つかった場合は、いったん手を止めて修繕する場所と費用を伝える必要があります。 - 屋根を重ねると、建物への重さが増えませんか。
屋根を一層加えるため、重さは増えます。屋根材だけの重さではなく、屋根面積、下葺き材、板金なども含めて考えます。軽い金属屋根という説明だけで、どの住宅にも重ねられるとは決められません。⚠️ - 最初から葺き替えた方が安心ではありませんか。
既存下地を残せない場合や、新しい屋根を固定できない場合は、下地補修や葺き替えを含めて工法を見直します。一方で、残せる部分まで一律に撤去することが、すべての住宅で必要とは限りません。撤去する理由と、残せる理由の両方を確かめます。 - 「屋根カバー工事一式」なら、必要な作業は全部入っていますか。
一式という表記だけでは分かりません。屋根材と下葺き材の名称、棟や軒先などへ使う部材、既存屋根の補修、工事中に下地補修が必要になった場合の扱いまで見積書で確かめます。 - 工事中に想定外の傷みが見つかったら、追加費用は自動的に掛かりますか。
追加する場所と理由、金額を伝えずに、そのまま工事を広げることはできません。どの状態なら手を止めるのか、誰がどのように状態を説明するのか、変更後の金額について合意してから進める手順かどうかを、契約前に確かめます。 - 材料の保証があれば、既存屋根や下地も保証されますか。
材料、施工、既存屋根、下地では、保証される内容が同じとは限りません。発行者、対象、期間、対象外となる条件を分けて読み、「屋根全体が何年でも保証される」という意味に広げません。📑
見落としがちな不安 🔭
- ドローンで見えなかった場所まで「問題なし」になっていないか。
空撮で見たのは屋根表面です。野地板、防水紙、重なりの内側、小屋裏まで見たことにはなりません。見積書の前提に下地の状態が含まれているなら、どこを、どの方法で見たのかを確かめます。 - この住宅をあと何年使う予定なのか。
長く住み続ける場合と、建て替え時期が具体的に決まっている場合では、今掛ける費用と工事の大きさが変わります。予定が延びる可能性があるなら、その間に追加の補修が必要になったときの費用も考えます。 - 次の屋根工事で、重なった二つの屋根をどう扱うのか。
屋根カバー工法では、既存屋根を残した上へ新しい屋根を重ねます。将来の改修では、今回残した屋根と新しく重ねた屋根をどう撤去し、下地をどこまで直すかによって、工事内容と処分費が変わります。今回の金額だけでなく、次の改修まで見ておく必要があります。
金額を比べる前に、残す場所と撤去する場所をそろえます 🪚
屋根塗装、屋根カバー工法、葺き替えは、工事名だけが違うわけではありません。既存屋根をどこまで残すか、何を撤去するか、下葺き材と新しい屋根材をどこへ施工するかが違います。総額だけを並べても、含まれる作業が違えば安いか高いかは決められません。
見積書では、既存屋根材、下葺き材、新しい屋根材、棟や軒先などの部材、撤去と処分、下地補修、保証を順に見ます。工事中に下地の傷みが見つかったときの追加費用についても、金額だけでなく、どの時点で説明を受けるのかを確かめます。
安い見積もりが悪いわけではなく、高い見積もりなら必要な確認がそろっているとも限りません。材料の違いによる価格差なのか、撤去範囲の違いなのか、下地補修を含むかどうかの違いなのかが分かれば、同じ内容に近づけて比べられます。
条件がそろわないまま、契約と着工を進めません 🛑
株式会社テクアートでは、屋根カバー工法を行う前に、残す既存屋根、撤去する部材、新しく使う材料、端部の納まり、下地補修が必要になった場合の進め方を分けてお伝えします。工事中に当初と違う状態が見つかった場合は、その場所と修繕方法、変更後の金額をお伝えし、お施主様の合意をいただくまでは作業範囲を広げません。
見積書を受け取った時点で下地の全てが見えていない場合は、工事中に何が見つかると内容が変わるのかも先に伝えます。「開けてみなければ分からない」で終わらせず、どの状態で手を止めるのか、追加で直す場所をどう決めるのか、追加費用をいつ伝えるのかまで確かめておけば、着工後に工事内容だけが先へ進む事態を避けやすくなります。
屋根材の製品名だけで工法が決まっている、見ていない下地まで問題なしとされている、追加工事を始める条件が書かれていない。このいずれかが残る見積もりなら、金額が出ていても契約を急ぎません。何を残し、何を撤去し、想定と違ったときにどこで手を止めるのかが決まってから、屋根工事を進めます。🧯
🎩【屋根カバー工事の後、どの変化で調べ方を変えるか】
屋根カバー工事の後に何か変化が出たとき、最初の手掛かりになるのは、変化が現れた場所と天候です。屋根面や端部の形が違って見える場合と、天井や壁に雨と結び付く症状が出た場合では、最初に見る場所が変わります。
最初に見るのは、変化が出た場所と天候です 🌦️
地上から安全に見える範囲では、屋根面の一部が持ち上がっていないか、端部にずれがないか、軒天に新しい変色がないかを見ます。室内では、天井、壁、窓の周囲にしみや湿りが現れた場所から追います。
同じしみでも、雨が降っている最中に出たのか、雨がやんでから出たのか、風を伴う雨のときだけ出たのかで、屋外で見る場所は変わります。雨とは関係なく湿る場合は、結露や設備からの水も考えます。工事から何年たったかだけで屋根を疑うのではなく、症状が出た場所、雨の向き、現れた時刻をつなげます。
雨がやんでからしみが現れた場合も、雨水が部材を伝い、遅れて室内側へ出た可能性が残ります。反対に、以前からある乾いたしみが見つかっただけでは、現在も水が動いているとは言えません。色の濃さだけで決めず、降雨中から雨がやんだ後にかけて、湿りや範囲が変わるかを見ます。
表面の汚れや飛来物が載っているだけなら、すぐに雨漏り修繕へ進むとは限りません。一方、わずかなずれに見えても、屋根材が終わる場所や雨水が集まる場所に出ていれば、近くで見る必要があるかを考えます。変化の大きさだけでなく、その場所が雨水の流れとどう重なるかを見ます。
地上から届かない屋根面は、ドローンで範囲をつかみます 🛰️
この住宅では、工事前に梯子を掛けて屋根へ上がれなかったため、ドローンで既存屋根の表面を見ました。将来、強風や飛来物の後に屋根面が以前と違って見える、端部を地上から見通せない、屋根に物が当たった可能性がある場合も、最初から人が屋根へ上がらず、空撮から露出面を追います。
上空から見られるのは、HM-DM2の並び、へこみや浮きに見える変化、屋根材が終わる部分に使われている部材のうち撮影できた範囲です。一つの面だけか、複数の面へ広がっているかが分かれば、近くで見る場所も絞れます。
空撮で露出面に目立つ変化がなくても、室内に雨と結び付くしみや湿りがあれば、そこで調査は終わりません。室内の症状位置と、点検口から安全に見られる場合は小屋裏の状態も調べ、屋外で追加して見る場所を絞ります。
室内に症状が出たら、先に内側から位置を探ります 🔦
天井や壁にしみ、滴下、湿りが出た場合は、最初から新しい屋根を広く外すのではなく、室内のどこに症状が出ているかを見ます。点検口があり、そこから安全に確認できる場合は、見える範囲の野地板、垂木、断熱材の表面に、しみや湿りがないかを調べます。
室内に現れた位置と、屋外から雨水が入った位置は、真上同士になるとは限りません。水が下葺き材や木部を伝って移動すれば、入口から離れた場所にしみが出ることがあります。小屋裏で見えた場所を手がかりに、屋外のどこを見るかを狭めます。
住まい手が屋根へ上がったり、見えない天井裏へ無理に入ったりする必要はありません。照明や配線の近くへ水が回っている、天井材がたわんでいる、滴下が続いている場合は、漏水経路を調べる前にその場所へ近づかず、室内の安全を優先します。
雨のときだけ症状が出る場合に、散水調査を考えます 🌧️
室内のしみや滴下が雨と結び付き、室内、小屋裏、屋外を見ても水の通り道を決められない場合は、入口と考える場所ごとに散水調査を検討します。屋根全体へ一度に水を掛けるのではなく、室内で変化を見る人を置き、狭い場所から順に水を当てます。室内側の変化と連動した場所があれば、そこから周囲の重なりや取り合いへ進みます。
散水は、工事後に毎回行う点検ではありません。強すぎる水圧や、広い範囲への同時散水では、自然の雨と違う条件を作ったり、入口を分かりにくくしたりします。これまで室内に雨と結び付く症状が確認されておらず、外からも新しい変化が見えない状態なら、念のためという理由だけで水を掛けません。
散水で症状が出なければ、自然の雨と何が違ったかを戻って見ます。風向き、雨量、降り続いた時間が違えば、同じ入口でも室内まで水が届かないことがあります。自然の雨で症状が出た条件に合わせ、次に水を当てる場所と向きを変えます。
室内表面の湿りが見えにくいときは、温度差も見ます 🌡️
天井や壁の表面で湿りが疑われる範囲を目視だけで絞れない場合は、気温、日射、冷暖房などの条件を見たうえで、サーモグラフィーを補助に使うことがあります。周囲との表面温度差を手掛かりに、近くで目視する場所を狭めます。
サーモグラフィーに写るのは水そのものではなく、表面温度の違いです。日射、冷暖房、断熱材、空気の流れ、金属部材の影響でも温度差は生じます。画面の色が違う場所を、そのまま雨水の入口とは決めません。雨が降った時刻、室内のしみ、小屋裏で見えた湿りと重なるかを見ます。
金属屋根が日射を受けた直後や、冷暖房が強く効いている時間は、雨水以外の温度差が大きく出ることがあります。撮影する面の向きや室内環境を考え、一回の画像だけで工事範囲を決めません。
屋外に明らかなずれやへこみが見える場合は、先にその場所を直接見た方が早いこともあります。屋外に目立つ変化がなく、内側の広がりだけが分かりにくい場合に、サーモグラフィーを使う意味が出ます。
屋根工事の後に出たしみでも、入口が屋根とは限りません 🪟
屋根カバー工事の後に室内のしみが見つかっても、発生した時期だけで新しく重ねた屋根から雨水が入ったとは決められません。風を伴う雨では外壁や開口部へ水が回ることがあり、雨と関係なく湿る場合は結露や設備からの水も考えます。
たとえば、特定の向きから風雨を受けたときだけ窓の周囲にしみが出るなら、屋根面だけでなく、その側の外壁、開口部、周囲のつなぎ目を見ます。最上階の天井に症状が出た場合も、位置だけで屋根材の中央を入口とは決めず、小屋裏で見える場所と屋外の雨水の流れをつなげます。
株式会社テクアートでは、雨水が入った場所、通った道、濡れや傷みが及んだ場所を追い、その結果に合わせて修繕範囲を決めます。外壁や開口部に入口が見つかり、屋根面に原因が見つからない場合は、新しい屋根を広く外すことを先に決めません。
雨漏りが出る前は、強風後の形の変化を見ます 🍃
室内へ雨漏りが出ていなくても、強風や飛来物の後に、屋根面の一部がへこんで見える、端部の並びが以前と違う、表面に局所的な傷や変色が見えるといった変化があれば、屋外を先に見ます。強い雨や風があったという理由だけで工事を増やすのではなく、以前にはなかった形が一か所だけなのか、複数の面へ広がっているのかをドローンで追います。
症状も形の変化もなければ、調査を先回りして行いません ⏸️
室内に雨と結び付く症状がなく、屋外にも新しいずれ、へこみ、変色が見えない場合は、ドローン、散水、サーモグラフィーを念のためという理由だけで行いません。何も変化が出ていなければ、どこへ水を掛けるのか、どの温度差を見るのかも定まらないためです。
株式会社テクアートでは、何も変化が出ていない段階で屋根を外したり、天井を開けたりすることを先に勧めません。屋外の形、室内の症状、雨との時間関係のどこに変化が出たかを見て、必要な一つから始めます。
変化が出た場所から、次に見る場所を決めます 📐
強風後に屋根面や端部の形が変わって見えた場合は、ドローンでその面と周囲を追います。雨のときだけ室内へ症状が出る場合は、症状が現れた位置と、安全に見られる場合は小屋裏の状態も調べ、散水で雨とのつながりを追います。室内表面に湿りが疑われ、目視だけでは見る場所を狭められない場合に、サーモグラフィーへ切り替えます。
屋外に出た変化は外側から、室内に出た症状は内側から追います。症状のない屋根へ三つを順番に当てるのではなく、変化の出た場所から一つずつ見ていきます。
FAQ|コロニアルNEOの塗装と屋根カバー工事でよくある質問
コロニアルNEOは、すべて塗装できない屋根材ですか?
株式会社テクアートでは、コロニアルNEOという製品名だけで、すべて塗装できないとは決めません。
塗料を塗り重ねられることと、希望する期間まで屋根を使う方法として塗装が適していることは別です。築年数だけでなく、クラック、欠け・滑落、反り、表層剥離の範囲、この先住み続ける年数、補修後に残る状態、保証できる範囲を確認します。
今回の住宅では、築20年以上が経過し、ドローン調査全体で複数の変化を確認しました。屋根を長く使う前提では、表面を保護する塗装だけでは対応できないと考え、屋根塗装を勧めませんでした。
雨漏りしていなくても、屋根カバー工事は必要ですか?
株式会社テクアートでは、雨漏りがないことだけを理由に、屋根カバー工事が必要とも不要とも決めません。
室内に症状がなくても、屋根材のクラック、欠け・滑落、反りなどが進んでいる場合があります。一方、屋根面に変化が見つかっただけで、屋根材の下まで雨水が入っているとは断定できません。
今回の住宅では、雨漏りの有無ではなく、ドローンで確認した複数の変化と、この先も住宅を長く使う予定を合わせて屋根カバー工法を選びました。建て替え時期が具体的に決まっている場合や、補修できる範囲が限られている場合は、部分補修や経過観察を含めて考え方が変わります。
屋根カバー工事の見積書では、総額以外に何を確認すればよいですか?
株式会社テクアートでは、新しい屋根材と下葺き材の名称、施工範囲、端部へ使う部材、既存屋根の補修、下地補修が必要になった場合の進め方、保証の対象を分けて確認します。
今回使用したのは、ハーモニールーフHM-DM2のオニキスと、改質ゴムアスファルトルーフィングです。「屋根カバー工事一式」という表記だけでは、どの材料を、どこまで施工するのかは分かりません。
工事中に想定と異なる下地の傷みが見つかった場合、どの状態で作業を止めるのか、追加する修繕範囲と費用をいつ説明するのかも契約前に確かめます。材料保証と施工保証では、発行者、期間、対象外となる条件が異なる場合があるため、屋根全体が同じ条件で保証されると考えず、一項目ずつ確認します。
📍株式会社テクアート
〒241-0005
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📞0120-700-623
株式会社テクアートでは、横浜市旭区を拠点に、屋根・外壁・防水・雨漏りの調査と修繕を行っています。
コロニアルNEOのように、製品名だけでは塗装・屋根カバー工法・葺き替えを決められない屋根では、築年数、屋根面に現れた変化、確認できた範囲、この先住み続ける年数を分けて見ます。塗装できるかだけでなく、塗装後も残るクラック、欠け・滑落、反りなどを確認し、工事を急がずに済む条件も含めてお伝えします。
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コロニアルNEOの見積もりでは、「塗装できるか」だけでなく、補修後も残るクラック・欠け・反りと、屋根をあと何年使う前提なのかを確かめます。長く使うための工事なのか、建て替えまでの短期間をつなぐ工事なのかが分かれば、工法名だけに左右されず、掛ける費用と工事後に残る状態を比べられます。
守る塗装を。職人の手で。住まいに安心を。

