横浜市旭区|強風の日だけ戸袋から雨漏りした時は、シリコンの前に水の逃げ道を確認します🪷
2026/05/10
横浜市旭区の雨漏り調査と修繕の株式会社テクアートです🤲
🪷【横浜市旭区|強風の日だけ戸袋から雨漏りした時は、シリコンの前に水の逃げ道を確認します】
横浜市旭区で、強風と雨量が多い日にだけ雨漏りが出た戸建ての確認に入りました。🌧️
今回の雨漏りは、普段の雨で常に水が出る状態ではなく、風の向きと雨量が重なった時に症状が出るという内容でした。こういう雨漏りでは、見えている隙間や古いシーリングだけを見て、すぐに「ここを塞げば終わり」と決めにくい場面があります。
最初に見たのは、外壁の広い面ではありませんでした。
屋根から順番に見始めたわけでもありません。
サッシまわりを外から一周して、すぐにシーリング補修へ進めたわけでもありません。
今回まず確認したのは、戸袋の中です。🔍
戸袋というと、雨戸をしまう箱のような場所として見られることが多いですが、雨漏り調査では、その中に水がどう入るか、どこを通るか、どこで逃げずに残るかを見る必要があります。特に築年数が経っている木製造作の戸袋では、外から見える形だけでは判断しにくいことがあります。
今回の建物は築40年ほどで、サッシまわりはメーカー既製品のアルミサッシではなく、新築時に大工さんが作った木製造作の戸袋と木部まわりでした。既製品の水抜き構造や型番で追うというより、木部の納まり、雨戸レール、戸袋奥、サッシ側の縦枠、下端の取り合いを現場ごとに見る必要がある状態です。🪵
外壁はもともとモルタルで、その上から後施工で金属サイディングが施工されていました。金属サイディングそのものを原因と決めるわけではありません。ただ、元のモルタル外壁と木製の戸袋に、あとから別の外装材が重なると、水の流れ方が変わる場合があります。
水が外へ流れるはずだった場所に段差ができることもあります。
木部との取り合いに水が寄ることもあります。
戸袋の奥へ水が入りやすくなることもあります。
表面では止まっているように見えて、内部側で水が動くこともあります。
今回、戸袋の中には既存のシリコンシーリングが打たれていました。ここも大事な確認点です。🧩
シリコンシーリングが打たれていると、「一度補修されている場所」「水を止めるために塞いだ場所」と見えます。ただ、雨漏り調査では、シリコンがあることだけを見て判断しません。
入口を塞ぐために打たれているのか。
水の通り道を変えているのか。
逃げるはずの場所を止めているのか。
下地から浮いて、裏側に水が回っているのか。
ここを分けずに上から足してしまうと、雨水の出口まで止めることがあります。戸袋の中は外壁面より狭く、木部、レール、既存シーリング、外装材の端部が近い距離で重なります。水を止める判断と、水を逃がす判断が近い場所でぶつかるため、まずは見た順番を間違えないことが必要になります。
写真では、サーモカメラで確認している場面があります。📷
サーモグラフィーは、雨漏り調査で役に立つことがあります。ただ、色が変わった場所をそのまま雨漏りの入口と決めるものではありません。今回も、サーモは散水後に濡れが残っている可能性を確認する補助として見ました。
木部や戸袋の中では、水が入った場所と、温度差として見える場所がずれることがあります。水が戸袋の奥に入って、木部に触れ、レールの下端へ回り、サッシ側の縦枠付近へ出ることもあります。サーモで反応が見えたとしても、その場所だけを原因とは見ません。
株式会社テクアートでは、こうした場面で、サーモの反応、散水した位置、木部の濡れ色、既存シリコンの位置、雨戸レールの水の残り方を合わせて確認します。🛠️
今回のように、強風と雨量が多い日にだけ出る雨漏りでは、通常の雨では水が当たりにくい場所へ水が入ることがあります。風があると、雨は上から下へ落ちるだけではなく、横から押し込まれるように当たります。戸袋の奥、雨戸レールの隅、サッシ側の縦枠、金属サイディングの端部、既存シリコンの際など、普段は濡れにくい場所が確認対象になります。
ここでよく出るのが、「戸袋から雨漏りしたら、戸袋を全部交換する必要があるのか」という疑問です。
今回の現場では、最初から戸袋撤去の話には進めていません。戸袋が古いことと、雨漏りの原因が戸袋全体にあることは同じではありません。築40年ほどの木製戸袋であっても、雨水がどこから入り、どこを通り、どこで残っているかを分ける前に交換範囲を決めると、工事が大きくなりすぎる場合があります。
反対に、表面だけを塞いで済ませるのも慎重に見ます。
既存のシリコンがある場所へ、さらにシリコンを足せばよいとは限りません。
外壁塗装をすれば雨漏りも一緒に止まるとは限りません。
金属サイディングの表面だけを見ても、戸袋の中で水がどう動いているかは分かりません。
外壁塗装を検討している方や、塗装会社の口コミを見ながら雨漏りの相談先を探している方ほど、「塗装で止まるのか」「シーリングで止まるのか」という見方になりやすいと思います。口コミは会社選びの参考になりますが、雨漏りは現場ごとの水の通り道を見ないと判断ができません。🌿
今回の現場で最初に見たのは、戸袋奥の木部です。
木部に黒ずみや濡れ色のような変化が見える場合でも、それだけで腐っているとは決めません。雨のあとだけ濡れ色になるのか、乾いても戻らないのか、範囲が広がっているのかを見る必要があります。木部の表面に出ている変化と、内部まで水が入っているかは分けて考えます。
次に見たのは、雨戸レールの奥です。
雨戸レールは、雨戸を動かすための部材として見られがちですが、雨漏り調査では水が残りやすい場所でもあります。レール奥に水が溜まるのか、外へ逃げるのか、既存シリコンによって流れが変わっているのか。ここを見ます。
続いて、サッシ側の縦枠と木部の取り合いを見ました。
「サッシ横の雨漏り」という言い方だけでは範囲が広すぎます。今回の現場では、メーカー既製品のサッシではなく、木製造作の戸袋と木部が関係しているため、サッシ側縦枠、木部の下端、既存シリコンの際、金属サイディングとの重なりを分けて見ます。
この順番で見ると、雨漏りを「古いから」「シリコンがあるから」「金属サイディングだから」と一つにまとめずに済みます。🧭
強風時だけ出る雨漏りは、屋根が原因と考えられることもあります。もちろん、上部からの回り込みが疑われる場合は屋根や外壁上部も確認します。ただ、今回のように戸袋内で変化が見える場合、まずは戸袋の中で水がどう動くかを確認することが先になります。
写真では、戸袋付近に水を当てている場面もあります。ここでは、水をかけること自体が目的ではありません。どこへ当てた時に、どこへ反応が出るかを見るための確認です。強風時に近い当たり方をした時、戸袋奥へ入るのか、雨戸レールへ残るのか、サッシ側縦枠へ寄るのかを分けて見ます。🚿
この段階では、まだ材料の選定や補修方法を先に決めません。
既存シリコンを撤去するのか。
部分的に補修するのか。
金属サイディング端部を確認するのか。
戸袋内部をさらに開けて見るのか。
外壁塗装と合わせて考えるのか。
それらは、入口、通り道、逃げ道を確認した後に考える部分です。
株式会社テクアートでは、雨漏り調査と外壁塗装を切り離して考えるのではなく、順番を分けて見ます。塗装で守れる部分があります。ただ、雨漏りの水の入口が分かっていない状態で塗装を主役にすると、判断がずれることがあります。外壁塗装の前に、シーリングの前に、戸袋の中で水がどう動いているかを見ることがあります。⚒️
今回の記事では、横浜市旭区で同じように戸袋、雨戸、木製サッシまわりから雨漏りしている方が、自宅を見る時の判断材料として残します。
戸袋の雨漏りは、見えている場所をすぐ塞ぐだけでは判断しにくいことがあります。特に、築年数のある木製造作戸袋に、後施工の金属サイディングと既存シリコンシーリングが重なっている場合、水の流れは外から見た印象より複雑になることがあります。
最初に見るのは、工事をどこまで行うかではありません。
まず見るのは、戸袋の中で水がどこから入り、どこを通り、どこで逃げずに残るのかです。🔦
🪷【戸袋を一つの部位として見ない理由】
今回の現場を見た時、戸袋という一つの名前だけで判断しないようにしました。
戸袋から雨漏りしているように見える場合でも、実際には戸袋の正面、戸袋奥の木部、雨戸レール、サッシ側の縦枠、後から重なった金属サイディングの端部、既存シリコンシーリングの位置が、それぞれ別の意味を持つことがあります。見えている場所だけを塞いでも、水が別の場所へ回ることがあります。反対に、古く見える場所をすぐ撤去対象にしてしまうと、まだ確認できていない水の逃げ道まで壊してしまうことがあります。🧱
今回の現場差分で最初に大きかったのは、築40年ほどの木製造作戸袋という点です。
木製造作の戸袋は、既製品のアルミサッシのように、部材名や水抜き位置だけで追い切れるものではありません。大工さんが新築時に納めた木部があり、雨戸を動かすレールがあり、その奥に戸袋の空間があります。木は年数の中で少しずつ動きます。乾燥による隙間、塗膜の切れ、木部の吸い込み、過去の補修跡が重なり、外から見た印象だけでは水の通り道が見えにくくなります。
ここで大切なのは、木製だから雨漏りした、と決めないことです。
木製の戸袋でも、雨水が外へ逃げる納まりが残っていれば、すぐに室内側へ出るとは限りません。反対に、見た目の傷みが小さくても、レール奥や木部下端に水が残りやすくなっていれば、強風時だけ室内側へ症状が出ることがあります。年数だけで交換を決めず、木部のどこに水が触れているかを見る必要があります。
次に大きかったのが、既存モルタル外壁の上に後施工された金属サイディングです。🧰
もともとの外壁はモルタルで、その上から金属サイディングが施工されています。金属サイディングそのものを原因と決めるわけではありません。ただ、外壁の表面に後から別の外装材が重なると、水の流れ方は変わる場合があります。
モルタル外壁の時には外へ逃げていた水が、金属サイディングの端部で止まることがあります。
外装材の下端や取り合いで、水が横へ流れることがあります。
戸袋の木部と金属サイディングの境目に、水が寄ることがあります。
普段の雨では問題が見えなくても、強風で横から水が押し込まれた時だけ、戸袋奥へ水が入ることがあります。
ここでも、後施工の金属サイディングが悪いとは見ません。施工への評価ではなく、元のモルタル外壁、木製戸袋、後施工材の重なりによって、水がどちらへ逃げるかを確認します。
今回のような現場では、外壁塗装の時期や塗装会社の口コミだけでは判断しきれない部分があります。外壁塗装は外装を守る大事な選択肢ですが、戸袋内の水の動きが確認できていない状態で塗装を主役にすると、雨漏りの判断がぼやけます。株式会社テクアートでは、外壁塗装の前に、雨水がどこへ入ってどこへ抜けるかを見る場所を分けます。
三つ目の現場差分は、戸袋内に既存シリコンシーリングが打たれていたことです。🧪
シリコンシーリングは、水を止める目的で打たれることが多い材料です。ただ、雨漏り調査では「シリコンがある」という事実だけで、良い悪いを決めません。
見たかったのは、シリコンがどこに打たれているかです。
入口を塞いでいるのか。
水の通り道を変えているのか。
本来逃げるはずの下端を止めているのか。
木部と金属サイディングの境目で水を受けているのか。
シリコンの裏側に水が回る余地があるのか。
特に戸袋の中では、入口と出口が近い場所にあります。水を止めるために塞いだ場所が、別の見方をすると水の逃げ場だったということもあります。ここを確認せずに上から増し打ちすると、見えている水は止まったように見えても、奥で水が残ることがあります。
今回の段階では、既存シリコンの密着状態や裏側への水回りまでは断定しません。確認できるのは、戸袋内にシリコンが打たれていること、その周辺に水の通り道を考える必要があることです。ここを材料判断ではなく、現場差分として扱います。
四つ目は、強風と雨量が多い日にだけ出る雨漏りという点です。💧
常に雨漏りする場合と、特定の条件でだけ出る場合では、見る順番が変わります。普段の雨で出ないなら問題が小さい、という見方もしません。強風と雨量が重なった時だけ出る雨漏りは、通常の雨では濡れにくい場所へ水が入っている可能性があります。
風があると、雨は上から下へ落ちるだけではありません。横から押し込まれるように当たります。戸袋の奥、雨戸レールの隅、サッシ側の縦枠、木部の下端、金属サイディング端部、既存シリコンの際へ、水が入り込む条件が生まれます。
このような症状では、屋根だけを先に深掘りしすぎないようにします。もちろん、上部からの回り込みが疑われる場合は屋根や外壁上部も確認します。ただ、今回の現場では戸袋内に確認すべき要素が多く、最初に戸袋内の木部と水の逃げを見ました。
五つ目は、戸袋奥の木部に見える濡れ色と黒ずみです。🪵
木部が黒く見えると、すぐに腐っていると判断したくなることがあります。ただ、表面の黒ずみ、過去の濡れ跡、汚れ、塗膜の劣化、現在進行している濡れは分けて見ます。
今回の現場でも、木部に変化は見えました。ただ、その変化がすべて現在の雨漏りによるものか、表面だけのものか、内部まで進んでいるものかは、この段階で断定しません。見るべきなのは、雨のあとだけ濡れ色になるのか、乾いても戻らないのか、範囲が広がっているのかです。
木部の濡れ色は、雨漏りの出口を教えてくれることがあります。
水が触れた場所を示すことがあります。
反対に、過去の補修や古い濡れ跡として残っているだけの場合もあります。
この違いを見ないまま、木部交換や戸袋撤去へ話を進めると、判断が大きくなりすぎることがあります。木部の見た目だけではなく、水を当てた時の変化、サーモで見える温度差、雨戸レールの水の残り方と合わせて見る必要があります。
六つ目は、雨戸レール奥と下端の水の逃げです。🪟
雨戸レールは、普段は雨戸を動かすための部材として見ます。ただ、雨漏り調査では水が残る場所としても見ます。レール奥に水が残るのか。下端から外へ逃げるのか。既存シリコンで逃げが変わっているのか。木部側へ水が寄るのか。ここを確認します。
戸袋の中は狭い場所ですが、雨水が動く余地はあります。強風時に水が押し込まれた場合、レール奥へ入った水がすぐ外へ抜ければ、室内側に出ないこともあります。ところが、水の逃げが悪くなっていると、木部へ吸われたり、サッシ側の縦枠へ回ったりする場合があります。
今回の現場では、既存シリコンがあるため、レール下端や木部際の水の逃げをより慎重に見ました。水を止めるためのシリコンが、どこかで水の出口にも影響していないか。この確認が必要でした。
七つ目は、サッシ側縦枠と木部の取り合いです。📌
「サッシ横からの雨漏り」と言うと、外側のサッシまわりにシーリングを打つ話へ進みやすくなります。ただ、今回のサッシ関係はメーカー既製品ではなく、木製造作の戸袋と木部が関係しています。サッシ横という広い言い方だけでは、見る場所がぼやけます。
見たのは、サッシ側の縦枠です。
その縦枠と木部の取り合いです。
木部下端の水の残り方です。
既存シリコンとの距離です。
金属サイディングとの重なりです。
この位置は、水が横から入った時に、外へ逃げるか、下へ落ちるか、木部へ吸われるかが分かれやすい場所です。外から見えるサッシまわりだけではなく、戸袋の中で縦枠と木部がどう接しているかを見る必要があります。
ここを見ないままサッシまわり全周を塞ぐと、水が入った時の逃げ場が少なくなる場合があります。反対に、隙間をすべて残せばよいわけでもありません。水を止める場所と逃がす場所を分ける必要があります。
八つ目は、散水反応とサーモ確認の扱いです。🧊
今回の現場では、散水とサーモ確認を使っています。ただ、どちらも原因を一発で決めるためのものとして扱いません。
散水は、水をかける作業ではなく、反応を分ける作業です。
どこへ当てた時に、どこへ水が回るのか。
どの角度で当てた時に、戸袋奥へ入るのか。
サッシ側縦枠へ反応が寄るのか。
雨戸レール側に水が残るのか。
このように分けて見ます。
サーモ確認も同じです。サーモで色が変わった場所を、そのまま雨漏りの入口とは見ません。水が残りやすい場所、濡れが広がった可能性がある場所、散水後に温度差が出ている場所として見ます。入口を決めるには、散水した位置、反応の出方、木部の変化、実際の雨の日の条件を合わせて確認する必要があります。
今回の現場差分を並べると、単純なサッシまわりのコーキング劣化として扱いにくい理由が見えてきます。📝
築40年ほどの木製造作戸袋。
既存モルタルの上に後施工された金属サイディング。
戸袋内に打たれているシリコンシーリング。
強風と雨量が多い日にだけ出る症状。
戸袋奥の木部の濡れ色。
雨戸レール奥の水の逃げ。
サッシ側縦枠と木部の取り合い。
散水反応とサーモ確認。
これらを一つにまとめて「戸袋が古い」「シーリングを打てばよい」と見てしまうと、確認すべき場所が消えてしまいます。
今回、株式会社テクアートでは、戸袋そのものを主役にしながらも、戸袋だけを見て終わらせないようにしました。戸袋の中にある木部、レール、縦枠、既存シリコン、後施工の金属サイディング端部を、別々の判断材料として見ています。🪡
ここで重要なのは、現場を大きく見せることではありません。
築40年という年数を理由に、すぐ大きな工事へつなげることでもありません。
後施工の金属サイディングを原因として扱うことでもありません。
シリコンシーリングを悪者にすることでもありません。
水がどこから入るか。
どこを通るか。
どこで逃げずに残るか。
この順番を崩さないことです。
戸袋から雨漏りした時、戸袋を全部交換する必要があるのか。シリコンを足せば止まるのか。外壁塗装で一緒に止まるのか。金属サイディングが原因なのか。木部が黒く見えたら腐っているのか。こうした疑問は、現場でよく出ます。
ただ、それぞれの答えは、見た目だけでは決めにくいです。
戸袋奥の木部だけを見るのではなく、雨戸レールの水の逃げを見る。
シリコンだけを見るのではなく、シリコンがどの流れに関わっているかを見る。
サッシ横だけを見るのではなく、木部と縦枠の取り合いを見る。
サーモだけを見るのではなく、散水位置と合わせて見る。
この確認を積み重ねることで、工事範囲を急いで決めずに済みます。🔩
横浜市旭区のように、築年数のある戸建て、過去に外装リフォームをしている戸建て、木製造作の名残がある戸建てでは、雨漏りの見方が一つではありません。外壁塗装やシーリング補修を検討している段階でも、先に戸袋内の水の動きを見ることで、判断できる範囲が変わります。
今回の現場差分は、戸袋そのものよりも、木製造作の戸袋に後施工の金属サイディングと既存シリコンが重なり、水の逃げ方が読みにくくなっていた点です。
そのため、次に進む前の確認として、戸袋奥、雨戸レール、サッシ側縦枠、木部下端、既存シリコンの位置を分けて見る必要がありました。🧷
【散水で見たのは、水を入れる場所ではなく、反応が分かれる場所です】
今回の確認では、戸袋の外側だけに水を当てて終わりにはしていません。
雨漏り調査で散水を行う時、ただ水をかければ原因が分かるわけではありません。特に今回のように、強風と雨量が多い日にだけ出る雨漏りでは、通常の雨の当たり方と、症状が出た時の雨の当たり方が違います。上から落ちる雨だけではなく、横から押し込まれる雨を想定しながら、どの場所で反応が変わるかを見ます。🌬️
今回の現場では、まず戸袋まわりの外側に水を当てました。
ここで見たかったのは、外から見える金属サイディングの表面が濡れるかどうかではありません。金属サイディングの端部、木製戸袋との取り合い、既存シリコンシーリングの際に水が寄った時、戸袋内へ水が回る可能性があるかどうかです。
築40年ほどの木製造作戸袋に、後施工で金属サイディングが重なっている場合、外壁面だけを見ると水が流れているように見えても、端部や取り合いで水が止まることがあります。そこへ風が加わると、水が下へ流れるだけでなく、奥へ押し込まれるように動くことがあります。
そのため、散水の最初の確認では、外壁面全体ではなく、戸袋まわりの水の寄り方を見ました。💦
水が表面を流れるだけなのか。
金属サイディングの端部で止まりやすいのか。
既存シリコンの際に水が集まりやすいのか。
雨戸レール側へ水が流れ込むのか。
木部の下端へ濡れが出るのか。
このように、水を当てた場所と、水が反応として見える場所を分けます。
次に確認したのは、サッシ横と戸袋奥です。
ここは、今回の現場で特に慎重に見た場所です。外から見ると「サッシ横」と一言で言えますが、実際にはサッシ側の縦枠、木部との取り合い、戸袋奥、雨戸レールの奥、既存シリコンの位置が近い距離で重なっています。
この距離が近い場所では、少し水の流れ方が変わるだけで、見える反応も変わります。
サッシ側の縦枠に沿って下へ流れる水。
戸袋奥へ入り込む水。
雨戸レール側に残る水。
木部の下端で濡れ色として見える水。
既存シリコンの際で止まる水。
これらを同じ水としてまとめてしまうと、判断が浅くなります。
今回の散水では、正面から広く濡らすのではなく、戸袋内側へ水が当たる角度も確認しました。これは、強風時に近い当たり方を想定するためです。風がない雨では濡れにくい場所でも、横方向から雨が押し込まれると、水の入口になることがあります。🌀
戸袋の中は、外壁のように広く見える場所ではありません。手前の木部、奥の木部、レール、縦枠、既存シリコンが近くにあります。水を当てる角度が少し変わるだけで、反応が変わることがあります。
株式会社テクアートでは、こうした場所を確認する時、水を入れることそのものを目的にしません。散水で見たいのは、「どこへ水を当てた時に、どこで反応が分かれるか」です。🧭
今回も、戸袋外側、下端付近、サッシ横、戸袋奥を分けて確認しました。
戸袋外側へ当てた時に、外装材の表面を流れるだけなのか。
下端付近へ当てた時に、レール側へ水が残るのか。
サッシ横へ当てた時に、縦枠側へ反応が寄るのか。
戸袋奥へ当てた時に、木部の濡れ色が変わるのか。
こうして分けると、見える水の動きが変わります。
強風と雨量が多い日にだけ出る雨漏りでは、「水をかけたら出た」という見方だけでは足りません。実際の雨の日に近い角度か。水量が近いか。風で押し込まれる場所と合っているか。室内側に出た位置と外側の当て方がつながるか。そこを合わせて見ます。
今回の現場では、サーモカメラも確認に使いました。📡
サーモグラフィーは、壁や木部の表面温度の違いを確認するための道具です。散水後に水分が残っている可能性がある場所では、まわりと温度差が出ることがあります。ただし、サーモで見えた温度差を、そのまま雨漏りの入口とは見ません。
水は、入った場所からまっすぐ出るとは限らないためです。
戸袋奥へ入った水が、レールの下端へ動くことがあります。
木部に触れながら、サッシ側の縦枠へ寄ることがあります。
既存シリコンの際に残り、そこから別の方向へ動くことがあります。
外側で入った水が、内側では少し離れた場所に反応として出ることがあります。
そのため、サーモで確認する時は、「ここが入口」と決めるのではなく、「水が残った可能性がある場所」として見ます。そこに、散水した位置、当てた角度、木部の濡れ色、雨戸レールの状態を重ねます。
今回の写真でも、サーモ画面は確認の一部として使っています。サーモの色だけで判断せず、散水後にどこを再確認するかを決めるための補助として扱っています。🧪
木製戸袋の場合、水分の反応は金属や樹脂だけの部材とは見え方が違います。木部は水を吸うことがあります。表面だけ濡れることもあれば、乾いたあとに色が戻ることもあります。反対に、乾いても濡れ色が残ることもあります。
今回のように木部に黒ずみや濡れ色が見える場合、まず確認するのは変化です。
雨のあとだけ色が変わるのか。
散水後に色が戻るのか。
乾いても範囲が残るのか。
以前より線が伸びているのか。
レール奥だけ水が残るのか。
この確認をしないまま、木部が黒いから腐っている、という判断には進めません。
また、今回の戸袋内には既存のシリコンシーリングがあるため、散水時にはその周辺の水の動きも見ました。🧴
シリコンがある場所は、水が止まる場所にもなります。水が逃げにくくなる場所にもなります。シリコンの表面を水が流れているのか、シリコンの際へ水が寄っているのか、裏へ回る余地があるのか。ここを分けて見ます。
シリコンを打てば雨漏りが止まる、という考え方だけでは、戸袋内の判断は足りない場合があります。戸袋の中は、雨水を止めたい場所と逃がしたい場所が近いからです。
今回の散水では、シリコンの上から水を当てるというより、シリコンが水の流れにどう関わっているかを確認する見方をしました。入口側なのか、通り道なのか、逃げ道側なのか。それを分けないまま補修に進むと、見た目は塞がっても、水が別の場所へ残ることがあります。
ここで、最近の雨の降り方にも触れておきます。☔
近年は、短時間でまとまった雨が降る場面や、風を伴って横殴りに近い雨になる場面があります。こうした雨では、普段の小雨では濡れにくい戸袋奥やサッシ横へ水が入りやすくなります。
ただし、気象の話を大きく広げたいわけではありません。今回の現場で大事なのは、短時間強雨や強風の時に、家のどこへ雨が当たるかです。
屋根だけではありません。
外壁面だけでもありません。
戸袋奥、雨戸レール、サッシ側縦枠、外装材の端部、既存シリコンの際へ、横から水が当たることがあります。
普段の雨で出ないから問題が軽い、とも見ません。反対に、強風時だけ出るからすべて大掛かりな工事が必要、とも見ません。強風時だけ出る症状は、再現条件を合わせることが大切です。
今回、散水で確認したかったのは、強風時に近い当たり方をした時に、戸袋奥、雨戸レール、サッシ側縦枠のどこで反応が分かれるかでした。🧯
水を当てる場所を変えた時、反応する場所も変わるのか。
戸袋外側では反応が弱く、戸袋奥では反応が出るのか。
サッシ横に当てた時だけ、縦枠側へ水が寄るのか。
レール奥に水が残るのか。
木部の色が変わるのか。
このように見ていくと、雨漏りを「どこか一箇所の劣化」として決めつけずに済みます。
外壁塗装の前に見るべき場所も、ここで整理できます。外壁塗装をすれば、外壁表面の防水性や美観を整えることはできます。ただ、戸袋内へ水が入る入口や、既存シリコンまわりの水の逃げが確認できていない状態では、塗装だけで雨漏り判断を終えることはできません。
塗装会社の口コミを見ている方でも、実際に大切なのは「どこを見てくれるか」です。説明が丁寧かどうかも大切ですが、雨漏りでは、見た場所と見なかった場所が残ることが判断材料になります。🗂️
今回の確認では、サッシまわりを一周してシーリングを足す、という見方にはしていません。戸袋全体をすぐ撤去する、という見方にもしていません。金属サイディングを原因として決める見方にもしていません。
まず、戸袋の中で水がどう動くかを見ました。
水の入口。
水の通り道。
水の逃げ道。
水が残る場所。
濡れ色として見える場所。
サーモで温度差として見える場所。
この順番で確認することで、次に見る場所が変わります。
今回の段階では、補修材料を決める話には進めていません。シリコンを撤去するか、別の材料を使うか、金属サイディング端部を開けるか、戸袋内部をさらに確認するかは、散水反応とサーモ確認、木部の変化を合わせて見てからの判断になります。
雨漏り調査では、早く答えを出したくなる場面があります。水が出ている場所があると、そこを原因と見たくなります。サーモで色が変わると、そこを入口と見たくなります。シリコンが打ってあると、そこが原因か補修済み箇所かを決めたくなります。
ただ、今回のような戸袋内の雨漏りでは、急いで一つに決めるより、反応を分けることが大事です。🧭
株式会社テクアートでは、散水とサーモを「原因を決める道具」としてではなく、「次にどこを見るかを絞る確認」として使います。水を当てる位置を分ける。反応が出た場所を分ける。反応が出なかった場所も残す。サーモの温度差を補助として見る。
この確認を積み重ねると、戸袋内の雨漏りでも、すぐに大きな工事へ進める前に判断できる部分が出てきます。反対に、見ただけでは分からない部分も残ります。その残った部分を、無理に断定しないことも大切です。
今回の実作業で大事にしたのは、戸袋外側、下端付近、サッシ横、戸袋奥を分けて水を当てることでした。
そして、散水後にサーモで濡れ残り候補を確認し、木部の濡れ色、雨戸レール奥、サッシ側縦枠、既存シリコンの位置を重ねて見ました。🔦
散水は水をかける作業ではありません。
反応を分ける作業です。
その反応を分けることで、戸袋の中からの雨漏りを、シーリングだけ、外壁塗装だけ、戸袋撤去だけに寄せず、現場ごとの判断材料として残すことができます。
🪷【すぐに塞がなかった理由は、水の出口まで止めないためです】
今回の戸袋まわりを確認していて、最初から進めなかったことがいくつかあります。
外壁全面塗装へすぐ進めませんでした。
戸袋撤去を最初から決めませんでした。
サッシまわり全周をシリコンで塞ぎませんでした。
既存シリコンの上からさらに足しませんでした。
金属サイディングをすぐ剥がす判断にもしていません。
サーモ画像だけで原因を断定することもしませんでした。
これは、工事を小さく見せるためではありません。
今回の現場では、水の入口だけを見ると、判断が片寄る可能性があったためです。🪣
戸袋の中には、既存のシリコンシーリングが打たれていました。見た目だけでいえば、「ここをもう一度シールすればよいのでは」と考えやすい場所です。外壁面には後施工の金属サイディングがあり、もともとのモルタル外壁との関係もあります。サッシまわりは木製造作で、雨戸レールや戸袋奥の木部も近い距離にあります。
この状態で、見えている隙間や古いシリコンだけを頼りに塞ぐと、水の入口だけでなく、水が外へ逃げる場所まで止めてしまうことがあります。
雨漏り調査では、水を止める場所と、水を逃がす場所を分けて見ます。
特に戸袋の中では、この二つが近い位置にあります。
シリコンを足した場所が入口側なら有効に働くことがあります。
一方で、そこが出口側だった場合、水が木部側へ残る可能性があります。
今回すぐに何かを塞がなかったのは、入口だけでなく、水が逃げる場所まで一緒に止めてしまう可能性を先に分けるためです。📏
外壁全面塗装へ進めなかった理由も同じです。
外壁塗装は、外壁を守る大切な工事です。横浜市旭区でも、外壁塗装を検討している中で雨漏りに気づく方は少なくありません。ただ、今回のように戸袋の中、木製造作、既存シリコン、後施工の金属サイディングが絡む場合、外壁の表面を塗るだけでは、水の入口や通り道が見えないまま残ることがあります。
塗装会社の口コミを見ていても、「説明が丁寧」「対応が早い」という情報は分かります。けれど、雨漏りでは、どこに水を当て、どこを見て、どこをまだ断定しなかったかが大事になります。株式会社テクアートでは、外壁塗装の前に、雨水が戸袋内でどう動くかを確認します。🛡️
戸袋撤去を最初から決めなかった理由もあります。
築40年ほどの木製戸袋というだけで、すぐ交換や撤去に進める見方はしません。木部に黒ずみや濡れ色が見えると、傷みが進んでいるように見えることがあります。ただ、表面の汚れ、過去の濡れ跡、現在進行している濡れ、内部の腐朽は分けて見る必要があります。
今回の段階では、木部の腐朽深さや含水率まで断定していません。戸袋の中に変化があることは確認できますが、それだけで撤去範囲を決めるのは早いと見ました。
木部で見るのは、変化です。
雨のあとだけ濡れ色になるのか。
乾いても戻らないのか。
範囲が広がるのか。
線が伸びるのか。
開きが増えるのか。
この変化を見ないまま、古い戸袋という理由だけで撤去へ進めると、水の入口を確認しないまま工事範囲だけが大きくなる可能性があります。🪞
サッシまわり全周をシリコンで塞がなかった理由も、今回の現場では大きいです。
サッシ横から水が出ているように見える時、外からサッシまわりを一周シーリングしたくなることがあります。けれど、今回のサッシまわりは既製品のアルミ枠ではなく、木製造作の戸袋と木部が関係しています。サッシ側の縦枠、木部の下端、雨戸レール、既存シリコン、金属サイディング端部が近い位置に重なっています。
この近さがあるため、全周を塞ぐ判断は慎重に見ます。
水が入る場所を塞ぐことは必要になる場合があります。
ただ、水が出ていく場所まで塞ぐと、戸袋内や木部側に水が残る場合があります。
外から見える隙間をなくしても、内部側で濡れが残れば、雨漏りの判断としては足りません。
既存シリコンの上から足さなかったのも、同じ理由です。🔗
シリコンの上へさらにシリコンを重ねると、表面上は隙間が減ったように見えます。ただ、既存シリコンが下地へどの程度密着しているか、裏側へ水が回っていないか、どの範囲で打たれているかを見ないまま重ねると、水の動きが見えなくなることがあります。
今回の段階では、既存シリコンの密着状態や裏側への水回りまでは断定していません。確認できているのは、戸袋内に既存シリコンがあり、その周辺で水の入口、通り道、逃げ道を分けて見る必要があることです。
金属サイディングをすぐ剥がす判断にもしていません。
後施工の金属サイディングがあると、そこに目が向きます。元のモルタル外壁と後から重なった外装材の取り合いは、雨漏り調査で見るべき場所です。ただ、それをそのまま原因と決めることはしません。端部の納まり、モルタル外壁との間の水の回り、胴縁や通気の状態、防水紙の有無は、表面から見ただけでは断定できません。
金属サイディングを剥がすかどうかは、現場確認の先にある判断です。今回の段階では、まず戸袋内で水がどう動くかを見ました。外装材を剥がす前に、散水でどこへ反応が出るか、既存シリコンまわりで水が止まるか、雨戸レール奥へ水が残るかを確認する方が先になります。🧵
サーモ画像だけで原因を断定しなかった理由も、ここにつながります。
サーモグラフィーで温度差が見えると、そこを原因と考えたくなります。ただ、サーモで見えるのは、温度差です。雨水の入口そのものとは限りません。散水後に水が残っている可能性がある場所を見つけるには役立ちますが、入口を決めるには、散水した位置、当てた方向、反応した場所、木部の濡れ色、室内側の変化を合わせる必要があります。
今回のような戸袋内の雨漏りでは、水が入った場所からまっすぐ見えるとは限りません。戸袋奥へ入った水が、雨戸レールの下端へ残ることがあります。サッシ側縦枠へ寄ることがあります。既存シリコンの際で止まることがあります。木部へ触れて、少し離れた場所に濡れ色として見えることもあります。
そのため、サーモは確認の一つとして使い、入口の断定には使いませんでした。🪶
今回の現場で特に見落としたくない場所は、三つあります。
一つ目は、既存シリコンが水の出口を塞いでいないかです。
シリコンは水を止めるために打たれることが多いですが、戸袋内では水の逃げ道に関わる場合があります。雨のあとだけシリコン際が濡れ色になる。乾いてもその色が戻らない。濡れ色の範囲が横へ広がる。こうした変化がある場合、シリコンの表面だけでなく、その際で水がどう動いているかを見る必要があります。
二つ目は、雨戸レール奥に水が残っていないかです。📍
雨戸レールは、雨戸を動かすための場所ですが、水が残りやすい場所でもあります。レール奥に細い水の線が残る。汚れ線が増える。雨のあとだけレール奥が濃く見える。下端だけ濡れ色になる。こうした変化があれば、水が外へ逃げきれていない可能性を見ます。
三つ目は、木部の濡れ色が変化していないかです。
木部の黒ずみは、すべてが現在の雨漏りとは限りません。ただ、線が伸びる、開きが増える、雨のあとだけ濡れ色になる、乾いても戻らない、範囲が広がる場合は、観察対象になります。同じ角度、同じ距離で写真を撮ると、変化を追いやすくなります。
この三つは、すぐ工事を決めるための確認ではありません。水がどこで止まり、どこに残り、どこへ逃げていないかを見るための確認です。🪜
今回の現場では、何かをしなかった判断が多くあります。
外壁全面塗装に進めなかったこと。
戸袋撤去を最初から決めなかったこと。
サッシまわり全周を塞がなかったこと。
既存シリコンの上から足さなかったこと。
金属サイディングをすぐ剥がさなかったこと。
サーモ画像だけで原因を決めなかったこと。
これらは、消極的な判断ではありません。
雨漏り調査では、やらない判断にも理由があります。塞ぐ前に、逃げ道を見る。剥がす前に、反応を見る。撤去の前に、濡れ戻りを見る。塗装の前に、水の通り道を見る。
株式会社テクアートでは、この順番を大事にしています。🛠
今回のように、横浜市旭区で築年数のある木製戸袋、後施工の金属サイディング、既存シリコンが重なっている現場では、見た目の傷みだけで判断すると、工事範囲が大きくなりすぎる場合があります。反対に、見えている隙間だけを塞ぐと、水の逃げが悪くなる場合もあります。
その間にある判断を残すことが、今回の調査で大事にしたところです。
水が入る場所を見る。
水が通る場所を見る。
水が逃げる場所を見る。
水が残る場所を見る。
この順番を残しておくと、戸袋からの雨漏りでも、外壁塗装、シーリング、戸袋撤去、金属サイディングの確認を一つにまとめずに済みます。
今回の戸袋内では、すぐに何かを塞がなかったことにも、現場としての理由があります。入口だけでなく、水が逃げる場所まで一緒に止めてしまう可能性を先に分けるためです。🔍
🪷【再確認で見るのは、同じ条件で水が戻るかです】
今回の戸袋内の確認では、散水とサーモで反応を見ています。ただ、その反応だけで雨漏りの入口を決めきる見方にはしていません。
雨漏り調査では、現場で反応が見えた時ほど、その反応が実際の雨の日の条件と合っているかを戻って確認します。特に今回のように、普段の雨では出にくく、強風と雨量が重なった時だけ出る雨漏りでは、散水した場所と実際に雨が当たった方向が合っているかを見ないと、判断がずれることがあります。🌦️
散水で戸袋内に反応が出たように見えても、実際に雨漏りした日の風向き、雨量、当たった方向と一致しなければ、入口判断を戻します。
これは、判断を弱くするためではありません。
現場の水の動きを、できるだけ実際の雨に近づけて見るためです。
今回の現場では、戸袋奥、雨戸レール、サッシ側縦枠、既存シリコンシーリングの位置を確認しました。散水によって濡れが出る場所を見て、サーモで濡れ残りの可能性を確認しました。それでも、強風時にどの方向から雨が押し込まれたのか、実際の雨量で同じような水の動きになるのかは、別の確認として残します。
次に見る分岐の一つは、同じ風向き、同じ雨量条件で再発するかです。🧭
雨漏りは、同じ場所に見えても、風向きによって水の入り方が変わることがあります。南側から強く当たった時にだけ出るのか。北風を伴う雨で出るのか。横から吹き込むような雨の時だけ出るのか。雨量が多いだけでは出ず、風が重なった時に出るのか。
こうした条件を残しておくと、次の散水確認で当てる角度が変わります。外壁面へ正面から当てるだけではなく、戸袋奥へ回り込む角度、雨戸レールへ水が残りやすい角度、サッシ側縦枠へ寄る角度を見られます。
今回の戸袋は木製造作です。既製品のサッシと違い、水抜きの位置や部材構成だけで判断できるものではありません。築40年ほどの時間の中で、木部の隙間、過去の補修、後施工の金属サイディングとの取り合い、既存シリコンの位置が重なっています。水の流れを確認する時は、一度の散水だけでなく、条件が合っているかを見直す余地を残します。🪵
次に見るのは、戸袋奥の木部の濡れ色が広がるかです。
木部の黒ずみは、見ただけで現在進行の雨漏りとは決めません。過去の濡れ跡、表面の汚れ、木の経年変化、塗膜の傷みが重なって見えることがあります。今回も、木部に変化が見えることは確認していますが、その深さや含水まで決めきる段階ではありません。
見るべきなのは、雨のあとだけ濡れ色になるか。乾いても戻らないか。範囲が広がるか。線が伸びるか。開きが増えるかです。
同じ角度、同じ距離で写真を残すと、次の変化が追いやすくなります。木部の色が一時的に変わるだけなのか、雨のたびに戻るのか、レール奥から下端へ広がっているのか。こうした変化は、工事範囲を考える前の判断材料になります。🧫
雨戸レール奥に水が溜まるかも、引き続き見る場所です。
レール奥は、雨戸を動かすための場所であると同時に、水が残りやすい場所でもあります。強風時に横から水が押し込まれた場合、レール奥へ水が入っても外へ抜ければ、すぐ室内側へ出るとは限りません。ただ、既存シリコンや木部の納まりによって逃げが悪い場合、水が滞留して木部側へ回ることがあります。
レール奥に細い水の線が残る。
雨のあとだけ汚れ線が増える。
下端だけ濡れ色になる。
戸袋の奥からサッシ側縦枠へ水が寄る。
このような変化があれば、レールの役割を単なる雨戸の通り道として見ず、水の逃げ道として確認します。🪟
既存シリコン下へ水が回るかも、次の確認対象です。
今回の戸袋内にはシリコンシーリングが打たれていました。シリコンがあること自体を原因とは見ていません。水を止める役割をしている可能性もありますし、逃げを変えている可能性もあります。
次に見るのは、シリコンの表面を水が流れているだけなのか、シリコンの際で水が止まるのか、裏側へ回るような動きがあるのかです。ここは表面だけでは判断できない場合があります。水を当てた時に、シリコンの際だけ濡れ色が残るか。乾いても戻らない線が出るか。木部側へ色が広がるか。そこを確認します。
この確認をしないまま、既存シリコンの上からさらに打つと、表面の隙間は少なく見えても、水の逃げ道まで変えてしまうことがあります。株式会社テクアートでは、既存シリコンを見た時、すぐ足すかどうかではなく、何を止めているか、何を逃がしているかを先に見ます。🗺️
室内側のサーモ反応が広がるかも、将来分岐に入ります。
サーモは、雨漏りの入口を直接示すものではありません。温度差を見て、濡れが残った可能性がある場所を確認するために使います。今回も、サーモを入口の断定には使っていません。
次に同じ条件の雨があった時、室内側で温度差の範囲が広がるか。前回と同じ場所に反応が出るか。戸袋側とサッシ側で反応の位置が変わるか。散水後の反応と自然雨の反応が近いか。ここを見ます。
サーモの反応が同じ場所に繰り返し出る場合は、そこへ水が残りやすい可能性を見ます。反対に、散水時と自然雨で反応位置がずれる場合は、散水の当て方や風向きの条件を戻って確認します。🧿
上部からの回り込みが疑われる場合は、ドローンで上部を確認する可能性も残します。
ただ、今回の段階で屋根や上部外壁を原因と決めるわけではありません。戸袋内に確認すべき反応があるため、まずは戸袋奥、雨戸レール、サッシ側縦枠、既存シリコンの位置を優先して見ています。
それでも、同じ風向きの雨で再発し、戸袋側だけでは説明しきれない水の動きがある場合は、上部からの回り込みを確認します。ドローンで屋根まわりや上部外壁の雨仕舞を見て、戸袋へつながる可能性がないかを確認する流れです。ドローンは万能ではありませんが、高所の状態を安全に把握する補助になります。🛩️
再現が弱い場合は、散水条件を変えて再確認します。
最初の散水で反応が弱い時、すぐ「雨漏りではない」とは見ません。強風時だけ出る雨漏りでは、水の当てる角度、時間、水量、当てる順番で反応が変わることがあります。戸袋外側、下端、サッシ横、戸袋奥を分けて当てる必要があります。
散水は、水を大量にかけることが目的ではありません。反応を分けることが目的です。どこへ当てた時に、どこへ水が残るのか。どの場所では反応しないのか。反応しない場所も、判断材料として残します。🧪
必要があれば、部分開口で木部や裏側を確認する可能性もあります。
ただし、部分開口は最初から決めるものではありません。木部の濡れ色、レール奥の水残り、既存シリコン際の変化、サーモ反応、再発条件が重なった時に検討するものです。開けることで見える情報は増えますが、建物を傷めずに確認できる範囲を先に使うことが大切です。
木部の裏側、金属サイディング端部の内部、モルタル外壁との間の水の回り、胴縁や防水紙の有無は、表面からは決めきれません。そこを無理に断定せず、必要な条件が揃った時に次の確認へ進む余地を残します。🔬
今回の雨漏りでは、外壁全面塗装、戸袋撤去、シリコン増し打ち、金属サイディングの撤去を最初から決めていません。これは、どれも不要と決めたわけではありません。順番を間違えないためです。
水の入口を見ます。
通り道を見ます。
逃げ道を見ます。
残る場所を見ます。
実際の雨の日の条件と照らします。
この順番が残っていれば、次に変化が出た時にも判断を戻せます。⚖️
横浜市旭区で外壁塗装を検討している方や、塗装会社の口コミを見ながら雨漏りの相談先を探している方にとって、会社選びの情報は大切です。ただ、戸袋の中からの雨漏りでは、口コミだけでは分からない場所があります。雨戸レールの奥を見たか。既存シリコンの際を見たか。戸袋奥の木部を見たか。散水とサーモをどう扱ったか。ここが判断材料になります。
株式会社テクアートでは、雨漏り調査と修繕を考える時、すぐに大きな工事名へ進めるのではなく、現場で見えた反応と、まだ決めきれない部分を分けます。
今回のように、築40年ほどの木製造作戸袋に、後施工の金属サイディングと既存シリコンシーリングが重なっている場合、水の流れは見た目より読みづらくなります。読みづらい場所ほど、急いで原因を一つに絞らず、確認を戻せる余地を残すことが大切です。
散水で反応が見えても、実際の雨の日の風向きや雨量と合わなければ、判断を戻して確認し直す余地を残します。🧭
この考え方があると、戸袋の中からの雨漏りを、シリコンだけ、外壁塗装だけ、戸袋撤去だけに寄せずに見られます。水がどこから入り、どこを通り、どこで逃げずに残るのか。その変化を追いながら、次に見る場所を決めていきます。
【FAQ|サッシ戸袋の雨漏り。よくある質問】
Q1. 『戸袋の中から雨漏りしている時、最初にどこを見ますか❓』
A.最初に見るのは、外壁の広い面ではなく、戸袋の中で水が残りやすい場所です。今回のように横浜市旭区で、強風と雨量が多い日にだけ雨漏りが出た場合は、雨が上から落ちるだけではなく、横から押し込まれるように入ることがあります。🔍
株式会社テクアートでは、戸袋奥の木部、雨戸レール、サッシ側縦枠、木部下端、既存シリコンシーリングの位置を順番に見ます。築40年ほどの木製造作戸袋では、メーカー既製品のように水抜き構造だけで判断できないため、木部とレールの取り合いを現場ごとに確認します。
特に見るのは、水が入る場所だけではありません。水が通る場所、水が逃げる場所、水が逃げずに残る場所を分けます。戸袋の奥に水が残るのか、雨戸レールへ寄るのか、サッシ側の縦枠へ流れるのか、木部の下端に濡れ色として出るのかを見ます。💧
外壁塗装やシーリングの前にこの順番を確認しておくと、見えている隙間だけを塞いでよいのか、別の場所へ水が残る可能性があるのかを分けやすくなります。
Q2. 『戸袋内にシリコンシーリングが打ってあれば、雨漏りは止まりますか❓』
A.シリコンシーリングが打ってあるだけでは、雨漏りが止まっているとは判断しません。シリコンは水を止めるために使われることがありますが、戸袋の中では、止めている場所が入口なのか、通り道なのか、出口なのかを分けて見る必要があります。
今回の現場では、戸袋内に既存のシリコンシーリングがありました。ただ、そのシリコンを原因とは決めていません。見たのは、シリコンがどの位置にあり、水の流れにどう関わっているかです。📌
入口側で水を止めている場合もあります。
水の通り道を変えている場合もあります。
本来外へ逃げるはずの場所を塞いでいる場合もあります。
シリコンの際や裏側に水が回る場合もあります。
この確認をしないまま上からシリコンを足すと、表面の隙間は少なく見えても、水が戸袋奥や木部側へ残ることがあります。特に、既存モルタル外壁の上に後施工の金属サイディングが重なっている現場では、外から見える流れと戸袋内の流れが同じとは限りません。📝
シリコンがあるかどうかより、雨のあとだけシリコン際が濡れ色になるか、乾いても戻らないか、濡れ色の範囲が広がるかを見ます。水を止める材料がある場所ほど、水の逃げ道まで止めていないかを確認します。
Q3.『 散水調査とサーモグラフィーで、雨漏りの原因は断定できますか❓』
A.散水調査とサーモグラフィーは、雨漏りの判断に役立つ確認方法ですが、それだけで入口を断定するものではありません。今回のように、強風時だけ戸袋の中から雨漏りする場合は、水を当てた場所、当てた角度、反応した場所、反応しなかった場所を分けて見ます。🌬️
散水は、水をかける作業ではなく、反応を分ける作業です。戸袋外側へ当てた時、サッシ横へ当てた時、戸袋奥へ当てた時で、水がどこへ残るかを見ます。雨戸レール奥へ水が溜まるのか、木部に濡れ色が出るのか、サッシ側縦枠へ寄るのかを確認します。
サーモグラフィーは、濡れが残った可能性のある場所を確認する補助記録として使います。色が変わった場所を、そのまま雨漏りの入口とは見ません。水は入った場所からまっすぐ見えるとは限らず、木部やレールを伝って少し離れた場所に反応が出ることがあります。🛠️
株式会社テクアートでは、散水で反応が出たように見えても、実際に雨漏りした日の風向き、雨量、当たった方向と合っているかを確認します。条件が合わない場合は、入口判断を戻して見直します。
戸袋内の雨漏りは、外壁塗装、シーリング、戸袋撤去のどれか一つにすぐ寄せるより、まず水の入口、通り道、逃げ道を分けて見ることが大切です。
📍株式会社テクアート
〒241-0005 神奈川県横浜市旭区白根8-20-13
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🌐公式サイトはこちら(24時間受付)👉https://www.tec-art.jp←✅
(横浜市旭区で戸袋やサッシまわりの雨漏りを見る時、株式会社テクアートでは外壁塗装やシーリングの前に、木部・雨戸レール・後施工材との取り合い・散水反応を確認し、水の入口と逃げ道を分けて判断しています)
外壁塗装・屋根塗装・屋根カバー工事・外壁カバー工事・張り替え工事・左官工事・土間工事・防水工事(ウレタン・シート・FRP)・シャッター・エクステリア・外装リペアまで、住まいの外まわりを一貫して職人が対応しています。
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守る塗装を。職人の手で。住まいに安心を。
戸袋の中から出る雨漏りは、見えている隙間を塞ぐ前に、水がどこから入り、どこを通り、どこへ逃げるのかを見ることが大切です。今回の横浜市旭区の現場でも、木製戸袋、雨戸レール、既存シリコン、後施工の金属サイディングを一つにまとめず、それぞれの位置と水の動きを確認しました。株式会社テクアートでは、工事名より先に、現場で見えた事実とまだ決めきれない部分を分けて残しています。

