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横浜市旭区の庇から雨漏り|ウレタン防水前にレジアンダーで下地調整👣

2026/08/03

横浜市旭区の庇から雨漏り|ウレタン防水前にレジアンダーで下地調整👣

【雨漏りで天井の滲みから、庇上部へ確認範囲をつないだ理由】

横浜市旭区の雨漏り調査と修繕の株式会社テクアートです🤝

横浜市旭区のこちらの現場では、庇の下にある天井へ雨の滲みが現れていました。室内に見える染みは、水が建物の内側まで届いたことを知らせる変化です。見た目だけを整えても、外で雨を受けている部分の修繕にはなりません。そこで最初に対象としたのが、天井の上側に位置する庇の上部でした。室内で見つけた変化を起点に、雨を受ける外側へ確認する場所をつないでいます。☔

庇は、外壁から張り出して窓や出入口などの上を覆う部分です。普段は下から見上げることが多いため、下面の仕上がりには気付きやすくても、上面の状態は視界に入りにくい場所です。雨はその上面へ当たり、外壁側の立上りや端部にも流れます。室内側の位置と外側の位置を重ねる時は、窓の端、外壁の線、庇が張り出す方向を手掛かりにします。どの部屋の、どの壁に近い変化なのかが分かると、外側を見る順番を組み立てやすくなります。建物を正面から見た写真があれば、庇と室内の位置関係を共有する補助にもなります。📍

現場では、庇上部の経年劣化による雨漏りと判断しました。修繕の起点を天井面ではなく、雨を受けてきた外側の面へ置いた形です。ここが定まると、内装の染みを隠す工事と、建物へ入る水に対応する工事を混同せずに考えられます。相談や見積もりの段階でも、室内側の仕上げだけで話が終わっていないか、外側のどの部位を修繕する計画なのかを確認しやすくなります。🔍

現場写真には、庇上面に残る黒い既存面と、灰色の材料が広げられた床面・立上り、外壁側の位置関係が写っています。写真から読み取れるのは、その時点で表面に見えていた形と位置関係です。一枚を近くで撮るだけでなく、庇上面の広がりが分かる写真があると、平らな部分から壁際までを一続きの面として確認できます。工事の前後を見比べる時にも、同じ方向から写した記録が、どこを扱ったのかを追う手掛かりになります。撮影方向をそろえ、壁側と先端側が分かるようにしておくと、完成後に隠れる下地の位置も振り返りやすくなります。📷

庇上部を見る時は、中央の広い面だけでなく、形が切り替わるところにも目を向けます。外壁に近い部分、立上り、端部、開口部の周辺は、写真の中で場所を区別しておくと説明が伝わりやすくなります。これは一か所だけを雨の入口と決めるためではなく、これから防水をつくる面の広がりを把握するためです。「庇の上を直す」という一言でも、平場だけを指すのか、周囲まで含めるのかで工事範囲は変わります。範囲を面で見せてもらうことが、見積もりを比べる第一歩になります。写真へ矢印や囲みを入れて始点と終点を示してもらえば、口頭説明だけより認識のずれを減らせます。🧭

ご自宅で天井の変化に気付いた時は、まず安全な室内から記録してください。近くから色や輪郭を写した写真に加え、壁、窓、照明など周囲との位置関係が分かる一枚も残します。接写だけでは部屋のどこかが分かりにくく、引いた写真だけでは変化の細部が伝わりにくいため、二つを組み合わせるのが実用的です。写真に撮った日付と部屋名も一緒に控えておけば、調査する人が外側の庇と位置を合わせる時に役立ちます。輪郭が変化した時は、できるだけ同じ位置と向きから撮ると、広がり方を見比べられます。記録前に塗装などで覆わず、発見時の状態を一度残しておくのが安心です。📝

雨との関係は、原因名を考えるより、起きたままを残す方が確かな情報になります。降り始めてすぐ見えたのか、長く降った後に気付いたのか、雨がやんだ後も輪郭が変わったのかを、分かる範囲でメモします。毎回同じ場所なのか、少し広がったのかも大切です。「何月何日の雨で、どの位置に、どんな変化があったか」という記録なら、専門用語を使わなくても現場の状況が伝わります。強い風を伴っていた、短時間に雨量が増えたなど、覚えている天候も添えられます。乾いた後に薄くなっても、発見時の写真が残っていれば確認の手掛かりを失いません。🗓

外側を確かめたいと思っても、高い庇へご自身で上がるのは避けてください。庇の上は面積が小さく見えても、端に近く、雨の後は滑りやすくなることがあります。室内から見える位置、建物の外から安全に見上げられる範囲、過去の写真をまとめて伝えれば、点検の出発点はつくれます。脚立へ上って身を乗り出したり、庇面へ直接乗ったりせず、近接確認が必要な部分は作業できる人へ任せることが大切です。水が照明器具や配線の近くへ達している時は、その周囲へ触れず、状況を伝えて早めに専門業者へ相談してください。⚠

調査を依頼する際は、「天井から雨漏りした」だけでなく、「外壁側の端に近い」「窓の上にある庇の下側」「雨の後に輪郭が広がった」など、位置と変化をそのまま伝えてください。住まい手が原因を決めてから相談する必要はありません。現れた場所と時期が分かれば、室内から外側へ確認箇所をたどれます。担当者から説明を受ける時は、室内で見た位置が、外側のどの部位と対応しているのかを尋ねると、調査結果を図のように理解できます。簡単な間取り図へ印を付け、写真番号を書き添えるだけでも、電話やメールでの事前共有がしやすくなります。📋

見積もりでは、工事名や材料名だけでなく、施工する範囲の書き方を見ます。「庇防水」とあっても、面積だけでは壁際や端部の扱いまで読み取れないことがあります。どの面を施工対象にし、周囲との取合いをどこまで含めるのかが示されていると、提案同士を同じ条件で比べやすくなります。室内の補修が含まれる場合も、雨を受ける側の工事と分けて確認すると、それぞれの目的が明確になります。金額の差を見る前に、対象部位の差がないかを確かめることが大切です。可能なら施工範囲図や写真番号を見積書と対応させ、説明を受けた場所が書面にも残っているか確認します。⚖

天井側の仕上げをきれいに戻すことと、外側で雨を受ける面を直すことは、順番と役割が異なります。先に室内だけを仕上げると、その後の雨で再び変化が出た時に、状態を追いにくくなることもあります。まず外側の修繕内容を整理し、その後に室内側をどの時点で戻すのかまで聞いておくと、工事全体の流れが分かります。見える染みの大きさだけで工事範囲を決めず、雨を受ける部位を基準に説明されているかが確認の要点です。外側と室内側を別々の項目で示してもらえば、どの作業が雨水への対応で、どの作業が仕上げの復旧なのかも判断しやすくなります。🏠

施工前の写真を説明してもらう時は、表面の色だけで良し悪しを決めず、「この写真のどこが施工対象か」を示してもらってください。写真上に平場、壁際、端部などの位置が分かれば、完成後の写真とも対応させやすくなります。さらに、工事前にどのような状態へ整えてから防水工程へ進むのかを聞くと、塗る材料の名前だけでは見えない作業の意味も分かります。防水は完成した色を見るだけでなく、その下で次の層を受ける面をどうつくったかまでつながって初めて、工程として読み取れます。施工中の写真も同じ部位名で整理されていれば、見えなくなる工程を順番にたどれます。👀

今回は、室内の変化から外側の庇へ確認箇所を移し、修繕する面を定めました。次に見るのは、新しい防水を重ねる前の下地です。既存面の上へそのまま材料を塗るのではなく、次の防水層を受けられる面へどう整えたのか。写真に写る下地調整の工程を、使用した材料と施工箇所に沿ってご紹介します。🛠

横浜市旭区の庇から雨漏り|ウレタン防水前にレジアンダーで下地調整👣

👣【レジアンダーで、床面から立上りまで防水の受け面をつくる】

庇上部の修繕範囲を定めた後は、ウレタン防水を重ねる前の面を整えます。今回、その下地調整に使った材料がレジアンダーです。床面にはコテを使い、外壁側へ縦に上がる立上りと、床面が接する角には刷毛を使いました。この工程の後は、シーカジャパンのDSカラーによる密着仕様へ進めています。完成時に見える防水材だけでなく、その下でどのような面をつくったのか。今回の施工写真には、灰色のレジアンダーを広げる途中と、場所の形に合わせて道具を替えた手元が残っています。下地工程の記録です。🧱

アサヒボンド工業株式会社の公式カタログ「水性エポキシ樹脂混入下地調整塗材 レジアンダー」⁠では、レジアンダーを「水性エポキシ樹脂を混和液としたセメント系下地調整塗材」と説明しています。普通の言葉に置き換えると、セメント系の粉体と樹脂を含む混和液を組み合わせ、次に施工する材料を受ける面を整える下地調整材です。同カタログには、防水改修や各種下地と上塗材の間をつなぐ用途も示されています。今回も灰色のレジアンダーを最終の仕上げとして見せるのではなく、後から施工するウレタン防水の下に入る材料として使いました。材料名を見る時は、完成色をつくる材料なのか、その下で面を整える材料なのかを分けると、工程の役割が読み取りやすくなります。🪣

ここでいう「防水を受ける面」は、仕上げ材を置く前の土台です。庇上部には平らな床面があり、その端は外壁側の立上りや周囲の角へ切り替わります。レジアンダーは、これらを完成時に見せるための材料ではなく、次の防水工程へ渡す位置に入ります。今回の層を順に見ると、既存面の上にレジアンダーによる下地調整があり、その先にシーカジャパンのDSカラーによる密着仕様があります。この順番が分かると、レジアンダーを施工した時点と、ウレタン防水層をつくる時点を混同せずに見られます。下地調整では、床面の色が変わったことより、次の材料を施工する場所が庇の形に沿って整えられているかを見ます。🧩

床面の施工途中を写した写真では、黒い既存面の上へ灰色のレジアンダーが広がり、その境へ職人がコテを当てています。コテは金属の平らな面を床へ当てられるため、材料を置いた所から周囲へ広げながら表面をならせます。手元を低い位置から写した一枚では、コテの先端だけでなく、平らな面がレジアンダーへ触れている様子まで見えます。柄を床に近い高さで持ち、コテを立てて線を引くのではなく、道具の面を床へ沿わせている手元です。別の一枚には、灰色の面へ残るコテの跡と、これから材料を広げる黒い面が一緒に写っており、作業がどこまで進んでいたかを目で追えます。この時に見るのは、灰色の濃さや見た目の均一さではありません。コテの面が既存面との境へ届き、点の補修ではなく、次の防水を受ける床面として材料を広げている途中であることです。株式会社テクアートでは、下地調整を材料の色だけで捉えず、次の工程を受ける面をつくる作業として考えています。🧰

床面を外壁側までたどると、途中で面の向きが縦へ変わります。この縦方向の部分が立上りです。横から撮った写真には、床面に広げた灰色の材料と、外壁の下に沿って縦へ上がる灰色の面が同時に写っています。床面にはコテの幅を感じる跡が残り、立上りには横方向の細かな跡が見えるため、面の向きが切り替わる位置も追えます。床面を上から見るだけでは、この高さ方向の施工位置は陰になりやすいため、低い位置から立上りを写した写真が手掛かりになります。立上りを別の部位として切り離すのではなく、庇の床面が外壁側で折れ曲がる場所として見ると、どこまでが下地調整の対象なのかを理解しやすくなります。床面の写真と立上りの写真では、同じレジアンダーの工程でも、横方向と高さ方向という異なる施工位置を示しています。📐

床面と立上りが内側で折れ曲がる角は、建築の言葉で「入隅」と呼びます。上から離れて見ると一本の線に見えますが、近くでは床面と縦の面が交わる場所です。後のウレタン防水も、この形に沿って床面から立上りへ向きを変えます。その前に行う下地調整では、角の線へ材料を置くだけでなく、線を挟む二つの面の位置を見ながら手元を進めます。低い位置から写した写真は、床面、立上り、入隅の三つを同時に見せており、平場から細部へ道具を替える場所を具体的に示しています。📌

床面と立上りが接する角では、コテに加えて刷毛を使いました。接写には、刷毛の毛先を立上りの下端へ当て、灰色のレジアンダーを角へ沿わせている手元が写っています。毛先が角に触れる場面では、刷毛の幅だけでなく、毛が面へ押されて広がる様子も見えます。これは立上りの中央を塗っているだけではなく、床との境へ道具を届かせていることが分かる部分です。平らなコテは床面をならす時に使いやすい一方、角の奥では道具の端だけが触れる形になります。刷毛は毛先が一枚の硬い板ではないため、床と立上りが交わる狭い所へ沿わせて動かせます。写真では、床面に残るコテ幅の跡と、立上りの下端に残る刷毛の細い跡を分けて見られます。どちらかを丁寧さの印として評価するのではなく、平らな所にはコテ、折れ曲がる所には刷毛を使い、同じ材料を場所の形に合わせて施工した理由を読み取ります。🧽

レジアンダーの通常粉体には、扱える調整の大きさにも境界があります。アサヒボンド工業株式会社の「レジアンダー 施工のポイント 2024年8月ver.」⁠は、通常粉体を厚付けするとひび割れが生じるおそれを示し、大きな不陸や水勾配の調整には専用粉体などを使い分ける考え方を示しています。通常粉体は、量を多くすれば大きな形状修正まで同じように担える材料ではありません。表面を次の防水へ渡せるよう整えるのか、深いくぼみや水の流れに関わる形そのものを直すのかで、選ぶ材料と工程を分ける必要があります。工事名が同じ下地調整でも、表面をならす仕事と、庇の形をつくり直す仕事を分ける根拠になります。🏗

表面調整と形状修正の違いは、「下地調整」という一つの工事名だけでは見えにくい部分です。細かな凹凸をならし、次の材料を施工する面をつくる仕事と、大きな不陸を直したり水勾配をつくり直したりする仕事では、目指す形が異なります。通常粉体の説明を読む時も、何ミリ塗ったかを写真から推測するのではなく、何を整えるために使う材料なのかを先に見ます。今回の施工写真が示しているのは、レジアンダーをコテと刷毛で床面・立上り・接合部へ施工している途中です。大きな厚みや勾配をつくった記録としてではなく、ウレタン防水前の面を整える工程として読むことで、写真と材料の説明が一致します。📏

見積書に「レジアンダーによる下地調整」と書かれている時は、材料名だけで内容をそろえず、施工する場所まで見ます。コテで扱う床面だけなのか、外壁側の立上りも含むのか、床面と立上りが接する角へ刷毛を入れるのか。この三つが言葉や施工写真で分かれば、平らな所だけを扱う工事と、庇の形に沿って下地を整える工事を区別できます。さらに、通常粉体で表面を整える仕事なのか、大きな不陸や水勾配を直す別の調整まで含むのかを聞くと、同じ「下地調整」でも材料が受け持つ範囲を比べられます。材料名と金額に加え、「どの形の面を、何のために整えるのか」を確かめることが、工事内容を読む判断材料になります。🔧

レジアンダーで整えた面の次には、シーカジャパンのDSカラーによる密着仕様が続きます。次の工程では、下地調整材の上へウレタン防水をどのようにつないだのかを、今回の施工順に沿って見ていきます。レジアンダーが担当する下地調整と、DSカラーで防水層をつくる工程を順に分けることで、完成後には見えなくなる材料同士の関係が分かります。🚧

横浜市旭区の庇から雨漏り|ウレタン防水前にレジアンダーで下地調整👣

👣【レジアンダーの次に、DSカラー密着仕様をどうつなぐか】

レジアンダーで庇上部の下地を整えた後は、シーカジャパンのDSカラーによる密着仕様へ進めました。ここで工程の役割が切り替わります。レジアンダーが担当するのは、後から施工する材料を受ける面をつくるところまでです。その面を起点に、DSカラーの仕様としてウレタン防水層を組み立てていきます。二つの材料名を一続きに並べるだけでは、この切替点が見えません。下地調整材から防水仕様へ渡す順番を分けて読むと、灰色の面ができた時点と、防水層の施工へ入った時点を取り違えずに済みます。➡

今回の工事記録で確定している名称は「DSカラー」です。密着仕様という言葉は、下地と新しい防水層を直接結び付けて施工する考え方を表しますが、「間に何の材料も入れない」という意味ではありません。実際の仕様では、下地の種類に合わせたプライマーや主材などが一つの施工体系として組まれます。プライマーは、下地と後続材料の間をつなぐ最初の層です。密着という工法名だけを見て、レジアンダーの上へウレタン主材をそのまま重ねたと読むのではなく、どの下地へ、どの指定工程でつないだのかを確かめる必要があります。同じ密着仕様という呼び方でも、受ける面が変われば最初に選ぶ材料も変わり得ます。工法名は工程を探す入口であり、実際の層を決める答えは採用仕様の中にあります。⚙

アサヒボンド工業株式会社の公式資料「レジアンダー 施工のポイント 2024年8月ver.」⁠には、「当日ノンプライマーでウレタン防水材が塗布できます」と記載されています。これは、レジアンダーをウレタン防水の下地調整に使う時の一般的な案内です。読み取れるのは、レジアンダーから後続のウレタン防水材へ渡せる使い方が用意されていることです。一方で、特定メーカーの全仕様について、指定プライマーを省いてよいと承認する文章ではありません。「ノンプライマー」という一語だけを抜き出さず、次に採用する防水仕様の施工要領と組み合わせて読みます。📄

材料の境目には、前の工程を終えられる状態と、次の工程が受け入れられる状態の二つがあります。レジアンダー側の説明で後続のウレタン防水材へ進めることが分かっても、それは前工程から見た出口の案内です。DSカラー側で下地の種類とプライマーを選ぶ条件は、後工程から見た入口の案内になります。出口と入口は同じ位置を扱っていても、確かめる内容が異なります。片方の資料だけで接続を決めると、もう片方が求める条件を読み落とします。下地調整材の状態と、防水仕様が想定する下地区分を同じ時点で照合することが、二つの工程を実際につなぐ作業です。🪛

シーカ・ジャパン株式会社の現行公式カタログ「DSカラー・ゼロ」⁠では、プライマーについて「下地に応じて適切なプライマーを選定」と示しています。ここで基準になるのは、仕上げの呼び名だけではなく、直下にある面の種類です。コンクリート系の面、既存のウレタン防水、金属、FRPなど、受ける下地が変われば確認する欄も変わります。今回の記録を現行カタログ名の「DSカラー・ゼロ」へ書き替えることはせず、現行資料は、密着仕様を読む時に下地別の指定があることを確かめるために使います。現場で使った版や仕様コードは、工事記録に残る名称で照合するのが順序です。🧴

二つの公式資料は、同じことを別の言葉で説明しているわけではありません。レジアンダー側の資料は、下地調整材から一般のウレタン防水材へ進む時の扱いを示しています。シーカ側の資料は、DSカラー系の防水仕様を組む時に、下地ごとに何を選ぶかを示しています。前者にノンプライマーと書かれていても、後者の指定工程が自動的に消える関係ではありません。異なるメーカーの材料が工程の境で接するときは、先に使った材料の説明だけで次工程を決めず、次に施工する防水仕様の側からも接続条件を読みます。この往復が、材料名の組合せを施工仕様へ変える部分です。🔩

「当日施工できる」という案内も、「塗り終えた直後に次の材料を重ねる」という意味ではありません。レジアンダーの同資料は、表面の色や指で触れた状態から乾燥を見て養生する考え方を示しています。乾燥の進み方は、塗り厚、気温、湿度、下地の吸水性などで変わります。今回の施工時の数値や待ち時間は記録されていないため、一般値を現場の実績へ置き換えません。工程表を見る時は、日付が同じかどうかだけでなく、次工程へ移る前に何を見て下地調整材の状態を判断したのかを聞くと、施工間隔の意味を理解しやすくなります。同日と即時を分けることが、材料の受渡しを読む小さな要点です。⏱

DSカラーの「仕様」は、容器に書かれた製品名一つを指す言葉ではありません。プライマー、ウレタン材、仕上げまでを決められた組合せと順番で施工し、二成分形の材料なら組合せと配合を守り、次の層へ進める状態を見ながらつくる施工体系です。現行のシーカ資料でも、材料を混ぜてから使える時間や次工程までの時間は温度帯によって分かれています。今回の気温、使用材料の版、配合、施工間隔は記録されていないため、その数値を本文へ移すことはできません。数値がないまま「規定時間を守った」と評価するのではなく、採用版の施工要領に何を照合したかを工事記録で確かめます。同じ「施工間隔」でも、レジアンダーが次工程を受けられるまでの養生と、DSカラーの各層を重ねる間隔は別の資料に属します。一方の数値をもう一方へ流用せず、材料名、温度帯、対象工程を一組にして読む必要があります。🕒

プライマーは完成後に表から見えにくくなるため、見積書で一行にまとめられると役割を見失いやすい材料です。下地へ先に触れ、次のウレタン材を受ける接点をつくるため、どの商品を使うかは下地区分と一緒に決まります。「DSカラー密着仕様」とだけ書かれている場合は、使用するプライマー名を単独で尋ねるより、何を下地として選定したのかまで続けて聞く方が内容を追えます。下地の呼び方とプライマーの組合せが仕様書のどこに載っているかまで示されれば、口頭の「密着します」という説明を、メーカーの工程へ戻して確かめられます。📎

製品名が似ていても、資料の版と現場で採用した仕様をそろえる作業は省けません。改訂によって名称、適用表、プライマー、施工間隔などが変わることがあるため、現在公開されているカタログだけで過去または別版の現場仕様を決めると、記録と資料がずれることがあります。今回のように現場名が「DSカラー」、参照できる現行資料名が「DSカラー・ゼロ」である時は、同じ製品だと先に決めず、施工当時の仕様書、材料伝票、施工要領書の名称を合わせます。名称の違いを細かな表記として流さず、どの版の指定工程で施工したのかを確かめることが、プライマーや各層の説明を正しく受け取る土台になります。🗂

現行のシーカ資料にあるプライマー適合表には、「レジアンダー」という商品名が下地名として並んでいません。ここから直ちに、プライマーが不要とも、組合せが使えないとも決められません。表が示しているのは、コンクリート、既存防水、金属など、受ける面の区分ごとに選定を変える考え方です。レジアンダーで整えた後の面を、採用したDSカラー仕様でどの下地区分として扱うのか。その区分に対応する指定は何か。商品名同士を表の中で探すだけではなく、調整後の面の扱いへ戻して読む必要があります。適合表は、考え得る中間材料の商品名を一つずつ網羅した一覧ではありません。表に商品名がないこと自体を施工指示へ変えず、名指しがない所は採用版の施工要領と仕様の記録を結び付けて判断します。空欄や未記載を、都合のよい許可または禁止として読まないことも資料確認の一部です。🔎

工事内容を受け取る時は、レジアンダー、プライマー、ウレタン主材、仕上げ材という材料名の列だけではなく、それぞれが前後の何と接するのかを見ます。レジアンダーは既存面を受けて次工程へ渡し、プライマーは調整後の面とウレタン材の接点になり、ウレタン材は防水層をつくり、仕上げ材はその上に位置します。この接点は完成後に一本の線として見えるものではなく、面と面の重なりです。庇の床面と立上りに整えた下地の上へ、採用仕様が定める最初の材料が入り、その上にウレタン層が続きます。完成時には一つの面に見える所も、施工中は役割の異なる層を順に重ねたものです。今回の個別商品名や使用量を足さなくても、この役割の順番があれば、どこからが下地調整で、どこからがDSカラー密着仕様なのかを分けられます。工程が一行に圧縮されている時ほど、前の層と次の層を一本ずつ結び直すと、抜けている説明を見つけやすくなります。🪜

株式会社テクアートでは、異なる材料を続けて使う時、材料単体の特徴だけでなく、前の工程がどの状態で次へ渡り、後の仕様がどの下地として受け取るのかを見ます。レジアンダーに一般的なノンプライマーの案内があっても、DSカラー側で求める下地別の指定を別に照合するのは、その接点を曖昧にしないためです。今回示せる現場事実は、レジアンダーによる下地調整の後にDSカラー密着仕様へ進んだという順番です。その順番へ、採用版の施工要領書と下地別プライマーの記録が結び付くことで、「材料を二つ使った」から「一つの防水仕様としてつないだ」へ説明が深まります。🔒

説明を受ける時の焦点は、「レジアンダーの上に何を塗ったか」だけではありません。レジアンダーの乾燥を何で見たか、DSカラーはどの版・仕様コードか、調整後の面を何の下地として扱ったか、その下地に対応するプライマーは何か。このつながりが資料と工事記録で一致していれば、下地調整から密着仕様への受渡しを追えます。反対に、材料名はそろっていても接点の説明が抜けていれば、確認する場所はその間です。書面には、採用した製品名だけでなく、施工要領書の版、下地区分、選定したプライマーを一組で残してもらうと、後から工程をたどれます。「メーカー仕様に準拠」という一文だけより、何をどの指定へ照合したかが分かる記録の方が、接続理由を具体的に示します。完成色に隠れる工程ほど、材料の順番ではなく、前後をつなぐ指定まで残してもらうことが、庇の防水工事を読み解く判断材料になります。✔

横浜市旭区の庇から雨漏り|ウレタン防水前にレジアンダーで下地調整👣

👣【密着仕様を急がないのは、下地の水分と既存層に理由がある】

今回の庇では、レジアンダーで下地を整えた後、DSカラーの密着仕様へ進めました。ただし、この工程順を見て「庇の防水はいつでも密着仕様でよい」とは考えません。密着仕様を選べるのは、新しい防水層を受ける面の状態が、その工法に合っている時です。水分が抜けにくい、既存層が動く、表面が脆い、材料の適合が取れない、雨漏りの原因範囲をまだ絞れていない。このような時は、同じ材料名をそろえるより先に、工法そのものを分けます。今回採用した事実は、この現場で定めた工程を示すものです。別の住まいで同じ工法を選べるかは、そこにある下地から考え直します。条件がそろわないまま塗り始めないことも、密着仕様を選ぶ判断の一部です。💧

密着仕様では、下地と新しい防水層が近い位置で一体になります。下地が安定していれば、庇のような限られた面や複雑な形に沿って防水層をつくれる一方、その直下にある状態の影響も受けます。表面だけ平らに見えても、下に水分が残っている、既存層が浮いている、触れると崩れる部分があるなら、その上へ新しい層を重ねる前に扱いを変えます。新しい材料の接着力だけで、動く下地や脆い下地まで固定できると考えないためです。下地調整で表面の凹凸をならしても、その下で離れている層まで健全になるわけではありません。上から見える面の平滑さと、新しい防水層を支える強さを分けて見ます。密着する材料を選ぶ話と、密着させてよい面を見極める話は、同じ工事の中で分けて考えます。🔨

シーカ・ジャパン株式会社の現行公式カタログ「DSカラー・ゼロ」⁠は、防水施工前の条件として「下地の乾燥が十分であること」を挙げ、高圧水洗浄後も十分に乾燥させるよう示しています。ここで見る乾燥は、作業予定日が来たかどうかではなく、後から重ねる防水層が受けられる状態かという判断です。洗浄水や降雨の影響が残る面を急いで覆うと、下地から出ようとする水分の逃げ場を狭めます。日当たりのよい中央部が乾いて見えても、立上りの際や排水まわりまで同じように乾いているとは限りません。施工対象の中で水が残りやすい位置も含め、表面の色、下地の構成、雨の後の状態、乾燥の進み方を踏まえて次工程へ進めるかを見ます。🌤

施工前に乾いていても、施工中から硬化するまでに雨や夜露の影響を受ける見込みがあれば、予定どおり塗ることを優先しません。シーカの同カタログも、施工中や硬化中に降雨や夜露が予想される時は施工を控えるよう示しています。材料を塗り始められる天候と、塗った材料が次の状態まで進める天候は、同じ時刻だけでは判断できません。午前に表面が乾いて見えたという一場面ではなく、その後の養生時間まで含めて空模様と面の状態を見ます。作業日を守るために条件を縮めるのではなく、防水層が硬化するまでの時間を工程の中へ確保します。🌦

水分が抜けにくい下地では、密着仕様の代わりに通気緩衝工法を比べることがあります。通気緩衝工法は、下地とウレタン防水層の間に通気するためのシートを設け、下地側から上がる水蒸気を脱気装置へ導く考え方です。密着仕様のように下地へ直接つなぐのではなく、水分を逃がす通り道を一層加えます。下地に含まれる水分は、表面に水滴として見える時だけでなく、面が温まると水蒸気として上へ動きます。通気緩衝工法は、水分がある面をそのまま良しとする方法ではありません。下地側から動く水蒸気の経路を、密着層の下へ閉じ込めず管理するための工法です。その分、シートの端をどこで納めるか、脱気装置をどこへ設けるか、立上りや排水部へどうつなぐかという別の設計が加わります。どちらが上位という関係ではなく、下地の水分、既存防水の状態、施工する面の形や広がりに合わせて役割を分けます。小さな庇なら密着、広い床なら通気緩衝と面積だけで決めるのではなく、直下の状態と納まりを工法選びの基準にします。🌬

既存層の浮きや表面剥離は、上から見える仕上げの問題だけではありません。新しい防水層が既存層へ付いても、その既存層が下地から離れれば、重ねた層も一緒に動きます。脆弱部とは、表面が粉のように崩れる、剥がれかけているなど、新しい材料を支える強さが不足した部分です。点検では、剥がれている一片だけでなく、その周囲まで残せる強さが続いているかを見ます。除去した端が次々と崩れるなら、補修範囲は最初に見えた一片より外へ広がります。反対に、健全部との境が切れれば、撤去を止める位置と次の下地をつなぐ位置を定められます。シーカの同カタログでも、浮きや表面剥離などの脆弱部を除去し、コンクリートやモルタルを健全な状態へ整える考え方が示されています。どこまで残し、どこから除去するかが決まれば、その後に埋める深さや下地をつくり直す面も決まります。下地調整材を一面へ塗る前に、残して受け面にできる所と、取り除いてつくり直す所を分ける理由です。🧹

既存の防水層が傷んでいる時は、重ね塗りを続けることだけが改修ではありません。同カタログは、既存ウレタンの劣化状態によって「全面撤去または機械的固定工法のみ」となる場合があることを示しています。全面撤去は、傷んだ既存層を取り除いて下地から組み直す方法です。機械的固定工法は、防水用のシートを専用の固定部材で留め、その上へ防水層をつくる方法です。傷みが限られた部分にあるのか、残す層を受け面として扱えない広がりなのかでも、修繕範囲は変わります。既存層を残せるかどうかで、撤去量、下地処理、工法の構成が変わるため、重ねられる材料があることと、既存層を残してよいことを同じ判断にしないのが要点です。🪚

下地の材質も工法を分けます。コンクリートやモルタル、既存ウレタン、金属、FRPでは、表面の性質と必要な処理が同じではありません。シーカの適合表には、そのまま使える組合せだけでなく、目荒らしや接着試験を伴うもの、適合しないものも示されています。例えば、焼付けフッ素鋼板は適合不可として示され、FRPなどは表面を粗くして接着試験を行う条件があります。接着試験は、試した面で必要な付着が得られるかを確かめる工程です。一か所の結果を、材質の異なる面全体へ広げるものではありません。端部や補修跡で下地が切り替わるなら、それぞれの区分へ必要な処理を戻します。表面を粗くする作業は、見た目を傷めるためではなく、後から重ねる材料がつかむ面をつくるためのものです。見た目が似た平らな面でも、何でできているかが変われば、プライマーと下地処理の選び方も変わります。材質の特定は、工法名を当てはめる前の作業です。平らに見えるという共通点だけで、異なる材質へ同じ処理を広げません。🧯

雨漏りの原因範囲が絞れていない時も、表面を覆う判断は急ぎません。✋室内の染みと庇の位置が重なっていても、どの面を修繕範囲に含めるかが定まらなければ、先に調べる場所が残ります。防水材を施工した後は、既存面にあった変化が見えにくくなり、調査の手掛かりを追いにくくなることがあります。庇の床面だけを直すのか、立上りや外壁との接合部まで一続きに扱うのかで、覆う位置も端部の納め方も変わります。原因候補を一つに決めるためではなく、少なくとも修繕する面と症状の位置関係を説明できる段階まで進めてから、覆う範囲を決めます。工法を保留する判断も、雨漏り修繕の順番に含まれます。

見積書で確かめたいのは、採用した工法名に加え、密着仕様を選んだ理由と、選ばない境界です。「下地処理一式」とまとめられている時は、乾燥をどこで見るか、除去する脆弱部はどこか、残す既存層と調整後の材質は何かを一組にします。状態が合わなかった時に、部分補修、全面撤去、通気緩衝、機械的固定、追加調査のどこへ分かれるかも聞いておきます。施工中に前提が変わった時は、変更した部位、見つかった状態、選び直した工法を同じ記録へ残してもらえば、金額差を材料名だけでなく下地の違いから比べられます。🏘

例えば、点検で既存層の一部に浮きが見つかった時は、「密着か、密着以外か」をすぐに一語で決めません。まず浮きの外側まで確かめ、残せる層と除去する層を分け、取り除いた後に現れる下地の材質を見ます。限られた範囲を除去し、健全な面へつなぎ直せるなら、補修した上で密着仕様を改めて検討できます。反対に、浮きが広く続き、残す層を受け面にできないなら、全面撤去や機械的固定へ分岐します。途中で見えた範囲が当初の想定を超えた時に、いったん手を止められるか。そこが、下地の状態に工法を合わせる境目です。🗺

株式会社テクアートでは、密着仕様を使える材料があることを、すぐに密着仕様を勧める理由にはしません。下地が乾燥し、残す既存層が安定し、採用材料との適合を確認でき、修繕する面を定められることが先です。そこへ届かない時は、表面を覆う前に、撤去する場所、補修して受け面をつくる場所、水分を逃がす工法、さらに調べる場所を分けます。調査で判断材料が足りなければ、工法を先に決めず、分かっていない位置を残して調査を続けます。工事を増やすためではなく、工法が受け持てない問題を密着力へ背負わせないための判断です。施工しない、まだ決めない、別の方法へ変えるという選択も、修繕範囲を決める仕事に含めています。👣

雨漏りが出る前に庇を見直すきっかけになるのは、上面のひび割れ、膨れ、剥がれ、床面と立上りが接する所の切れ、排水まわりの詰まりや水溜まりです。庇の裏側や室内天井に薄い染みが現れた時も、外側と位置を合わせる手掛かりになります。高い庇へ上がらず、地上や室内から見える変化の位置と時期を残しておけば、近接点検で見る場所を絞れます。これらの変化だけで工法を決めるのではなく、密着仕様を選べる下地かどうかを調べる入口として使います。👁

密着仕様を選ぶ判断は、材料名から始めません。最初に雨漏りの症状と修繕する面の対応を整理し、既存層を残せるか、下地を乾かせるか、材質が適合するかを順に見て、その結果に合う工法を最後に選びます。順番が逆になると、先に決めた工法に下地を合わせる考え方になります。同じ庇防水で工法が変わるのは、職人の好みではなく、下地が示す条件が違うからです。密着を急がないとは、この順番を守ることです。🏡

横浜市旭区の庇から雨漏り|ウレタン防水前にレジアンダーで下地調整👣

👣【工事後の変化で、経過を見るか追加調査へ進むかを分ける】

今回の庇では、天井に出た滲みと外側の位置を合わせ、庇上部の経年劣化による雨漏りと判断しました。そのうえで、レジアンダーによる下地調整からDSカラーの密着仕様へ進めています。この先の判断は、工事を終えたように見えるかではなく、雨の後に室内の同じ位置がどう変わるかから始まります。一度の晴天や乾いた天井だけで区切らず、修繕前に滲みが出た場所を基準にして、外側で扱った面との対応を追います。工事前の原因判断と、工事後の経過を見る判断は、同じ庇を扱っていても時点が異なります。外側の修繕範囲を決めた理由が、次の雨で見る室内位置にもつながっているかを確かめます。🌧

経過を見る時に基準となるのは、修繕前に滲みがあった天井の位置です。輪郭が薄く残っているなら、その跡を消してから比べるのではなく、壁や窓など動かない位置と一緒に残しておきます。工事後は、どの雨の後に見たか、新しい輪郭が加わったか、同じ場所の色が変わったかを前の状態と重ねます。以前の跡が残ることと、新しく水が届いたことを分けられれば、内装を直す時期も決めやすくなります。乾いた跡の内側だけが濃くなるのか、輪郭の外へ広がるのかでも、同じ古い跡の見え方は変わります。今回の施工中写真5枚はレジアンダーを入れた場所をたどる材料に使い、天井側の変化は別の記録で追う。この二つを結ぶことで、次に見る場所がぶれません。🪟

雨の後も天井に新しい変化がなく、外側にも修繕前とは違う状態が見当たらない時は、すぐに調査を増やすのではなく、そのまま経過を見ます。ここでいう経過は、何年か放置するという意味ではありません。以前に症状が出た位置を基準に、雨の長さや風の向きが変わった時にも同じ場所を見られるようにしておくことです。工事前の滲みが乾いた跡として残る時は、輪郭が新しく動いたかを見ます。古い跡が消えないことだけで再発とせず、反対に色が薄いことだけで変化なしとも決めません。工事後という理由だけでドローン、散水、サーモグラフィーを一式で行う必要はなく、残っている疑問がない段階では追加作業を選ばない判断もできます。新しい変化がないという事実を、その時の雨と観察した位置に結び付けて積み重ねます。✅

同じ天井位置へ滲みが再び現れた時は、庇上部へ戻り、修繕した面と周囲の境目を見直します。床面だけでなく、外壁側の立上り、外壁との接合部、庇の端で防水の面がどこへつながるかを追い、室内の症状と重なる側から近づきます。この時、今回の5枚が示すのは下地調整中の床面・立上り・接合部です。完成した防水層や、その後の漏水の有無までは写していません。完成後の面に切れや膨れなどの変化が見える時と、表面に変化がないまま室内だけが動く時では、近接して見る順番も変わります。施工中に扱った場所を起点として使い、完成後に残した外側の状態と室内の変化を重ねて、同じ修繕範囲を見直すのか、周囲へ確認を広げるのかを分けます。↘

ここで一つ止めたい見方があります。同じ場所へ滲みが出たなら、同じ庇面へウレタン防水をもう一層重ねればよい、という考え方です。室内に現れる位置は確認の起点になりますが、表面へ材料を足す場所をそのまま決めるものではありません。防水層の途中に変化があるのか、立上りや接合部など面の切替え側を見るのか、今回扱った範囲の外まで位置関係を戻すのかで、次の作業は変わります。材料を一層増やしても、調べるべき境目が施工範囲の外に残っていれば、修繕する場所とのずれは解消しません。先に塗り重ねると、表面に残っていた変化を覆い、雨との対応を追いにくくすることがあります。再び滲んだ時ほど、塗る量ではなく、症状が出た条件と場所から調査の順番を組み直します。🖐

修繕前とは別の位置へ滲みが現れた時は、以前の原因範囲をそのまま横へ広げません。新しい位置を室内で押さえ、外壁の線、開口部、庇の張り出す方向と重ねると、今回の庇上部と同じ側を見るのか、隣接する部位へ移るのかが分かれます。症状が移ったように見えても、古い跡の輪郭が広がったのか、離れた場所へ新しい跡が出たのかで出発点は異なります。工事済みの面だけを疑うことも、別原因だと早く切り離すこともしません。修繕前後の位置を一枚の図や外観写真へ戻し、どこから確認範囲をつなぎ直すかを決めます。位置の差は、再施工の範囲ではなく、次の調査範囲を決める材料です。ℹ

同じ位置の滲みでも、現れる雨の条件が変われば、調査で再現したい内容も変わります。短い雨では出ず、長く降った後にだけ輪郭が動くのか。雨量よりも風を伴う時に変化するのか。雨がやんだ直後ではなく、時間がたってから天井へ現れるのか。ここで知りたいのは天候の細かな数値ではなく、外側へ水が当たる時間や方向と、室内に変化が出る順番です。同じ場所を見ても、雨の当たり方が違えば、床面から見るのか、外壁側との境目から見るのかという優先順位が変わります。雨が強くても短時間なら出ず、弱くても長時間で出るという差も、当たり方と滞留のどちらを先に見るかを分けます。症状が出た雨と出なかった雨の違いは、原因名を決める答えではなく、散水する位置や近接して見る場所を絞るための材料になります。🍃

庇上部や周囲を近くから安全に見られず、外壁との接合部や端部の位置関係を先に整理したい時は、ドローンが候補になります。上空や斜め方向から見ることで、地上から隠れる上面と周囲の並びを一つの画面へ入れやすくなります。役割は、近接して見る場所を絞ることです。映像に割れや切れが写れば、その位置を外壁や開口部と結び、次に近くで見る場所へ戻せます。室内の滲み位置を外観へ重ねておけば、広い映像の中でも見る側を絞れます。一方、表面が連続して見えるだけで、内部の水の通り道まで決めることはできません。高所の全てを人が歩いて探す前に、庇と周囲の位置をつかみ、どの面へ近づく必要があるかを選ぶために使います。🧑

雨の長さや風向きによって滲みが出たり出なかったりし、自然の雨を待つだけでは外側のどこが症状と対応するか絞れない時は、散水調査が候補になります。散水は庇全体へ一度に水を掛けるのではなく、外壁側の接合部、立上り、床面など、見たい範囲を分けて水を当て、室内側の反応を追う方法です。先に調べる順番を決めておかないと、複数の場所へ水が回り、どの範囲に反応したか分かりにくくなります。自然降雨で症状が出た条件、修繕した面、周囲の境目を照らし合わせ、再現したい疑問が定まった時に行います。工事後に滲みが出たという一事だけで、すぐ散水へ進むのではありません。☂

室内側で滲みの輪郭がはっきりせず、仕上げの裏側に湿りが残る範囲を補助的に見たい時は、サーモグラフィーが候補になります。表面温度の分布を画像にすると、目で見える色の違いだけでは拾いにくい範囲を比べる手掛かりになります。ただし、温度差は日射、室温、空調、材質などでも生じます。温度の違う場所をそのまま侵入口と決めるのではなく、天井に出た位置、雨が降った時刻、外側の庇との対応へ戻して読みます。ドローンで位置を整理する役割や、散水で反応を追う役割とも異なります。何を補いたいかが「湿りの広がり」になった時に、ほかの事実と組み合わせて使います。🌙

株式会社テクアートでは、ドローン、散水、サーモグラフィーを、雨漏り調査の一式メニューとして同時に当てはめません。高所で位置関係をつかみたいならドローン、雨の当たり方と室内症状の反応を分けたいなら散水、見た目だけでは分かりにくい温度分布を補助的に見たいならサーモグラフィーというように、残った疑問から方法を選びます。先に方法を決めると、取得した映像や数値へ原因を合わせる見方になりやすいためです。工事後の症状、外側の変化、施工した面の位置を並べ、何がまだ説明できないのかを一つに絞ってから、その疑問へ答えられる調査へ進みます。☀

追加調査で得た結果は、調査方法の名前で終わらせず、次の修繕範囲へ戻します。ドローンで庇上部と周囲の位置が分かっても、近くで確かめる場所が残れば、その部分へ近接します。散水で一つの範囲に室内反応が対応したなら、そこを含む面と周囲とのつながりを見て、部分的に扱えるのか、一続きの面として範囲を取り直すのかを分けます。サーモグラフィーで温度差が見えた時も、その広がりをそのまま撤去範囲にはせず、室内の滲みと外側の位置へ重ねます。調査は工事を増やすための前段ではありません。原因候補を狭め、手を入れる場所と残せる場所を分けるために行います。広げる根拠がなければ部分で止め、境目を越えて反応が続くなら一続きの面として考え直します。調べた結果、今回の庇とは別の位置を先に見る判断へ変わることもあります。

追加調査をしない分岐も、同じ基準で決めます。雨の後に天井へ新しい滲みがなく、修繕した庇と周囲の境目にも追うべき変化がなく、施工した場所と室内の位置を対応させられるなら、調査方法を増やす理由はありません。写真の枚数が少ない、将来が気になる、年数が進んだという理由だけで、散水や再施工まで広げない判断です。天井の内装を直す場合は、修繕前の滲み位置が分かる記録を先に残し、仕上げた後も同じ場所へ戻れるようにします。その後に輪郭が動く、別の位置へ新しい滲みが出る、外側の境目に切れが現れるという変化があれば、その時点で調査へ切り替えます。判断を変えるのは経過年数ではなく、前の状態との差です。何もしないのではなく、今は工事や調査を足さず、変化を判断材料として残す選択です。工事を勧めない時にも、次に判断が変わる条件までは曖昧にしません。

今回の下地調整写真が受け持つのは、レジアンダーを床面・立上り・接合部へ施工していた途中の事実です。その先は、完成後の外側と、天井に滲みが出ていた位置の変化を別々に見ます。同じ場所に再び出る、別の位置へ出る、特定の雨でだけ出る、表面からは範囲を追えない。それぞれで見る場所と調査方法は変わります。反対に、新しい変化がなければ、追加調査や再施工を先に予定しません。次に症状が出た時も、「以前と同じ雨漏り」という一言へ戻さず、位置、雨の条件、現れ方の差を新しい事実として扱います。庇防水を一度の工事名で終わらせず、症状の変化から次の判断を選べる状態を残しておくことが、雨漏り修繕後の分岐になります。🎨

 

《庇の雨漏り修繕とウレタン防水前の下地調整|よくある質問》

Q1. レジアンダーを施工した時点で、庇の防水は完成していますか❓

株式会社テクアートでは、レジアンダーを施工した時点で防水が完成したとは判断しません。

アサヒボンド工業株式会社の公式資料「水性エポキシ樹脂混入下地調整塗材 レジアンダー」では、レジアンダーはセメント系の下地調整塗材として案内されています。

今回の現場でも、経年劣化した庇上部の床面・外壁側の立上り・接合部を、後から施工するDSカラー密着仕様が受けられる状態へ整えるために使用しました。写真に写っている灰色の面は下地調整中の状態であり、防水層の完成や雨漏りの停止までを示すものではありません。

Q2. レジアンダーを使えば、DSカラー密着仕様のプライマーは省けますか❓

株式会社テクアートでは、レジアンダーを使ったことだけを理由に、DSカラー密着仕様のプライマーを省けるとは判断しません。

「レジアンダー 施工のポイント 2024年8月ver.」には、一般のウレタン防水材を当日ノンプライマーで施工できる案内があります。一方、シーカ・ジャパン株式会社の現行資料「DSカラー・ゼロ」では、下地に応じて適切なプライマーを選定するよう示されています。

メーカーの異なる二つの資料をつなぎ、レジアンダー側の一般的な案内だけで、DSカラー側の指定工程を省略することはできません。実際に使用するDSカラーの製品版、下地の材質と状態、メーカー仕様を照合して施工順を決めます。

Q3. 庇のような狭い場所なら、下地の状態に関係なく密着工法を選べますか❓

株式会社テクアートでは、庇が狭い部位であることだけで密着工法を決めません。

シーカ・ジャパン株式会社の現行資料では、密着工法は狭小部位や既存下地がウレタン塗膜防水の場合のスタンダード工法として案内されています。一方、既存防水層の劣化状態によっては、全面撤去や機械的固定工法を選ぶ条件も示されています。

下地に水分が残っている、既存層に浮きや脆弱部がある、雨漏りの原因範囲を絞れていない場合は、今回と同じ密着仕様を急いで選びません。撤去・補修・通気緩衝工法・追加調査などを比べ、先に「密着させられる下地か」を確認します。

 

📍株式会社テクアート
〒241-0005
神奈川県横浜市旭区白根8-20-13
📞0120-700-623
🌐公式サイトはこちら(24時間受付)
👉 https://www.tec-art.jp

株式会社テクアートでは、雨漏りの跡だけで工事名を先に決めず、室内で滲みが出た位置と、庇上部の床面・外壁側の立上り・接合部をつないで見ます。今回の庇では、レジアンダーによる下地調整を、シーカジャパンのDSカラー密着仕様へ進むための土台として扱いました。工事の説明では、下地調整を行った場所、密着仕様を選んだ理由、今回手を入れる範囲、工事後に見ておく変化を写真と一緒にお伝えします。

外壁塗装・屋根塗装・屋根カバー工事・外壁カバー工事・張り替え工事・左官工事・土間工事・防水工事(ウレタン・シート・FRP)・シャッター・エクステリア・外装リペアまで、住まいの外まわりを一貫して職人が対応しています。

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今回のようにレジアンダーからDSカラーの密着仕様へ進む場合も、材料名が並んでいるだけでは、下地調整の範囲までは分かりません。工事内容を比べるときは、庇の床面、立上り、外壁との接合部のどこまで下地を整える内容なのかを基準にしてください。

守る塗装を。職人の手で。住まいに安心を。

監修者情報

公開日:2026/08/03

土屋謙司

土屋謙司

土屋謙司 代表取締役社長

「外壁塗装」や「屋根塗装」とは、単純に考えられてしまうことが多いですが、住まいをキレイにするためだけではなく、紫外線や雨風などから屋根や外壁を守るという重要な役割を持っています。つまり、塗装はそのままお客様とご家族の生活を守るものだと言えるのです。家族にとって安心してくつろげる場所、大切なプライベート空間。私だったら、大切に考えて寄り添ってくれる人に任せたいです。